【週末趣味 ソト遊び&イエ遊び】
魚と植物が織りなす水景が幻想的で美しいアクアリウム。「家で過ごす時間が長くなり、部屋に花を添えたい」「魚を飼って癒やされたい」などのきっかけでハマる人が急増中の“アクアリウム沼”の入り口へと案内しよう。
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アクアリウムに興味はあるが、実際のところ、手入れや世話にどれほど手間がかかるのか。アクアフォレスト新宿店、店長の八田崇歩さんに聞いた。
「水槽の水を全部取り替えるのは、生態系が崩れてしまうのでNG。水替えは週に1回、全体の30%程度の水を取り替えて、魚の餌やりは1日1〜2回が目安です」
「丈夫だから」という理由だけで魚を選ぶと飼育に失敗しがちだというが、その心は?
「魚に思い入れがないと『失敗してもいいや』と世話がおろそかになりがち。長く続けるには、可愛い、世話をしてあげたい、と思える個体を選びましょう」
最近はアクアリウムのほかに、テラリウムやパルダリウムといったさまざまな用語もよく耳にする。
「近頃、パルダリウムでのイモリの飼育が流行っていて、界隈では『イモリウム』なんて呼ばれています。そのほかに、パルダリウムでキノコを育てる『キノコリウム』など、独自の広がりを見せていますね」
愛着の湧く生体を育てるのか、はたまた植物に凝ってみるのか。水槽の中に自分の世界を表現してみてはいかがだろう。
アクアフォレスト新宿店 店長 八田崇歩さん
都内に2店舗を展開する熱帯魚と水草の専門店。生体や飼育グッズの販売のほか、水槽の設置も手がけるアクアリウムのプロフェッショナル。
アクアフォレスト新宿店
住所:新宿区歌舞伎町1丁目新宿サブナード3丁目
【アクアリウムの醍醐味ってなに?】
アクアリウムの楽しみは、魚の飼育のみならず。水草を自由に組み合わせて、自分だけのオリジナル空間を演出できる点も魅力のひとつで、水草を剪定したり、ミニチュア小物を配置したりと、凝りだしたら止まらない!
▲魚をメインに楽しむのもアリ!
【せまいスペースでも◎! 20cmキューブ飼育セット】
■熱帯魚にとって最適な環境がととのう
熱帯魚の飼育には、フィルター、ライト、ヒーター、砂利、水草などを使い、しっかりと育成環境を整えることをオススメします(八田さん)
人気の熱帯魚「ベタ」の飼育をスタートする際に便利なアクアフォレストオリジナルセット(6980円)。ライト付きは9480円。
20cm角の小ぶりサイズな水槽なら、限られたスペースでもアクアリウムを楽しめる。こちらのセットに加えて、砂利、網、掃除道具、バクテリアの素、ピンセット、好みで流木、石、水草、熱帯魚を選んで飼育スタート!
【自由にレイアウトできる60cm水槽】
■スペースが広くてアレンジしやすい
スペースが広いため、水草や流木などのレイアウトの自由度が上がります。水槽幅が60cm以上の場合、水槽台も必要になるので要注意です(八田さん)
▲水槽:ADA社「キューブガーデン60」(1万3200円)、フィルター:エーハイム社「2213」(1万6522円)、ライト:ゼンスイ社「ナノレビル600」(2万5300円)、ヒーター:エヴァリス社「ダイヤルブリッジR200AF」(6417円)
■ミニタイプの水草が人気
▲右:大型化せず、暗所でも育ちやすい「アヌビアス・ナナミニ」(1鉢1980円)、左:まっすぐに伸び丸い葉が可愛らしい「イエローリシマキア」(5本780円)
【初心者にオススメの魚】
■ベタやメダカはボトルでも飼育可能
独特のフォルムが目を引く、金魚の一種「らんちゅう」。金魚は水草を食べ尽くしてしまうため、水草観賞目的のアクアリウムで飼育するには△です(八田さん)
▲「らんちゅう」
色柄のバリエーションが豊富なベタは選ぶ楽しさがあり、愛着の湧く1匹が見つかるはず。ベタとメダカは大きめのガラス瓶でも飼育できるが、2、3日に1回の水交換が必要で、ベタに関しては冬場のヒーターが必須。
▲「ショーベタダブルテール ブラックスター」(1匹:9980円)
▲タフで育てやすい。「超幹之めだか」(1匹:780円)
【愛嬌満点の両生類たち】
■水中/陸地向けかは種類によって異なる
なかには水辺をあまり好まない品種も存在するため、土、植物、水場をバランス良く配置して、生育環境を整えてあげましょう(八田さん)
▲左:アカハライモリ(980円)、中央:ウーパールーパー リューシ黒目(4980円)、右:クランウェルツノガエル ペパーミント(6980円)
両生類を飼いたいという問い合わせも多く、ひとり暮らしのユーザーに人気だという。
<まだまだある!いろんな○○リウムの世界>
■陸地と水中2空間のコントラストが映えるアクアテラリウム
水中では魚が泳ぎ、陸地には木々が生い茂るようなイメージで、水槽の中が自然界そのものといった趣です(八田さん)
「アクアリウム」は水、「テラリウム」は陸地という意味。熱帯魚の業界においては、水と陸地が半分ずつ共生しているものをアクアテラリウム、あるいは、略してテラリウムと呼んでいる。
■“緑”にとことんこだわるならパルダリウム
ゆっくりと成長するコケやシダを中心に育てるなら、手入れは週に1、2度の霧吹きだけでOKです(八田さん)
ガラス容器の中でコケやシダ、湿地性植物を育てるパルダリウム。湿度管理をするところが一般的な園芸や観葉植物との違いで、イモリやカニなど水辺の生き物を入れて楽しんでも◎。ボールグラス(3980円)、ソイル(1386円)、植物(約5000円)
■管理しやすく子どもでも楽しめるボトルアクアリウム
ガラス容器に水草、まりもを入れて楽しむお手軽ボトルアクアリウム(まりもボトル)。明るい場所に置き、水を替えるだけなので管理も楽だが、成長スピードが遅く変化が少ない。マリモ(小)750円、マツモまたはアナカリス1本200〜300円程度。
※2022年4月6日発売「GoodsPress」5月号40-41ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/清談社 松嶋千春 写真/工藤玲久>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/445231/
- Source:&GP
- Author:&GP
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