ガンプラにガチでハマっている模型愛好家の楽しみ方拝見【大人のひとり時間充実モノ】

【大人のひとり時間充実モノ】

ここ二年における生活様式の変化に伴って、プラモデルの中でも特にガンプラを趣味とする人が増えている。幼少時にガンプラを作っていた“出戻り組”も多い。パパモデラーのNOK(ノク)さんもそのひとり。ある時、帰省した際に手を持て余していたところ「久しぶりに組み立ててみよう」と思い、ガンプラを再び作り始めたそうだ。

「当初、家庭内でニオイなどが気になる塗装には、なかなか挑戦できませんでした。デカールを貼ることにハマったのは、そのあたりを気にせずに楽しめるからです。それこそ、お酒をチビチビと飲みながらできますしね。今では付属のデカールだけにとどまらず、別売りのものも使うようになり“貼る密度”も、すごいことになっています」

晩酌しながら培った(?)デカールを貼るテクニックが、今は塗装にも役立っているとか。

「最近は塗装もできる作業環境を整えたのですが、塗り分けに必須のマスキングを心なしか上手に貼れる気がします(笑)」

SDガンダムのパーツ表面に見られる細かい造形の塗り分けも苦にならないそうだ。NOKさんのように家庭環境を考慮しながら自分なりの楽しみ方を見つけ、ガンプラの趣味にハマってみてはいかがだろうか。

模型サークル オヤジーズ所属 NOKさん
3児のパパモデラー。模型誌でも取り上げられたオヤジーズに所属し、デカールを貼るのが得意

 

 

 

■所狭しと貼られているのは約4300枚のデカール!

SNSや模型誌でも話題となったのが、NOKさんの「RE/100 イフリート改」を題材にした作品。全身に約4300枚の水転写デカールが貼られている。NOKさんいわく“テトリス感覚”で次々と隙間に貼り、密度を高めた力作だ。

 

■一度完成させた後にシールを剥がして塗装に挑戦!

▲左:塗装済み 右:デカールのみ

ガンプラ作りに戻ったきっかけは、模型店で偶然に見つけた「HG1/144 シナンジュ」。最初は付属のシールを使って取扱説明書どおりに組み立て、その後シールを剥がして塗装にも挑戦。ひとつのキットでさまざまな楽しみ方を満喫できるのもガンプラならでは。

 

■造形の細かい塗り分けもお手のもの!

SDガンダムの最新キット「SDW HEROES 信長ガンダムエピオン」をマスキング塗装した作品。かつて憧れた模型誌の作例のような完成品を作れることに喜びを感じているそうだ。

 

■模型づくりを満喫するNOKさんの作業空間はこちら!

リビングの隣にあるスペースがNOKさんの作業空間。当初はリビングのテーブルでガンプラ作りをしていたが、加工や塗装のための場所が欲しくなったとか。机は子供が使わなくなった学習机をNOKさん専用に模様替え。ガンプラ作りの際には、PCのサブディスプレイとして置いている作業机のモニターで、ガンダム作品を見ることもあるそうだ。

 

■ガラス製のカッターマットでデカールをスパッとカット!

デカールを得意とするNOKさんにとって、専用のナイフとピンセットは必須。お気に入りはゴッドハンド社の「ガラスカッターマット」。通常のものと異なり、硬くてカッターの刃がマットに食い込まない。均一な力でデカールを繊細にカットできるとのこと。

 

■細々とした道具をスッキリ収納!使う際にも取り出しやすい

手前に開閉する引き出しは収納に重宝しているとNOKさん。塗装時にパーツを挟む「ネコの手持ち手棒」やデカールを貼りやすくする「マークソフター」のほか、マスキングテープ、サーフェイサー、接着剤などの基本的な道具が並び、作業がしやすい環境が整っている。

 

■塗装ブースのニオイなどは専用ダクトで屋外に排出

「ニオイは気になるけど、色を塗りたい」というNOKさん念願の塗装ブースでは「ネコの手持ち手棒」で挟んだパーツにエアブラシで塗料を施す。害虫が部屋に入らないよう、換気用ダクトは隙間なくピッタリと窓に設置。空気清浄機との併用でニオイを緩和している。

 

■晩酌を楽しみながらガンプラ製作に心酔

「プラモデル製作に晩酌は欠かせないですね(笑)」と語るNOKさん必須のお酒とつまみ。オヤジーズのメンバーとのリモート飲みも楽しむ。模型の話題はもちろん、昔のゲームや玩具のことも含めて話は尽きないようだ。

 

■オンラインを活用した模型サークルでの楽しみ方

Twitterのリスト機能をきっかけにつながったパパモデラーのサークル「オヤジーズ」。各メンバーとも電飾、可変、ミキシングなどの得意分野を持つ。こうしたつながりを持つこともガンプラの趣味を楽しむ方法のひとつ。

 

■ガンプラ製作に役立つ公式ツールもチェック!

BANDAI SPIRITS
「パーツセパレーター」(330円)

一度組んだパーツを分解するためのお役立ちツール。間違って組んでしまった時などに重宝する。樹脂製のため、ヘラ部分を隙間に差し込む際、パーツを傷つけにくい。先端のピンはパーツを押し込んで外せるほか、ポリキャップを差し込むことでつぶさずにパーツを組むこともできる。手になじむ独特な形状も美点だ。5月発売予定。

▲パーツ同士の隙間に入れやすい!

▲丸くて細い先端でパーツを押し出せる

▲ポリキャップの組み立てをサポート!

 

BANDAI SPIRITS
「スティックヤスリセット」(550円)

多層構造により適度な柔軟性があり、パーツにフィットするスティックタイプのヤスリ。粗めの#400、やや粗めの#600、細かめの#1000の3種類がセットになっていて、ゲート跡をきれいに処理できる。側面の色が異なるので作業している際に見分けやすい。

 

BANDAI SPIRITS
「スティックヤスリセット 」(550円)

スティックヤスリセットのコンパクトタイプ。通常サイズより短く、細かいパーツの処理などに適している。通常サイズと同様に、粗めの#400、やや粗めの#600、細かめの#1000の3種類セットで、各種3本ずつ付属。プラモデルとともにスッキリ収納できるのも便利。

>> 特集【大人のひとり時間充実モノ】

※2022年4月6日発売「GoodsPress」5月号76-77ページの記事をもとに構成しています
©創通・サンライズ

<取材・文/桑木貴章 写真提供/NOKさん>

 

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