澄んだ夜空と満月の情景を表現するグランドセイコー「44GS」55周年記念モデル

連日の猛暑に、涼やかな風が吹く季節の到来を待ち焦がれる今日この頃ですが、日本ならではの美しい四季の情景をダイヤルに表現するグランドセイコーから、ひと足早く名月の美しい季節を思わせる限定モデルが発表されました。

“セイコースタイル”の名の下で、連綿と受け継がるデザイン文法を確立させた名品「44GS」の誕生55周年を記念した「グランドセイコー Heritage Collection 44GS 55周年記念限定モデル」(品番:SBGY009、93万5000円)は、世界限定1500本、うち国内販売は500本のみの、希少なモデルです。

グランドセイコーらしい上質さをたたえた特別モデルの神秘的なデザインの源となっているのは、澄んだ夜空に満月が浮かぶ“月天心”のイメージです。

“月天心”とは、月が天の真ん中にある状態のこと。古くは中国・北宋の時代の儒学者・邵康節(しようこうせつ)の詩で歌われたといい、日本では与謝蕪村の「月天心貧しき町を通りけり」という句で知られます。

本来は秋の季語として使われる“月”ですが、満月が天中近い高さで煌々と輝くのは、実際には冬至近く。これらを考えると、この特別モデルも、ピンと張りつめた冷たい空気の中で孤高の輝きを放つ“名月の姿”を表現しているように感じられます。

放射状の繊細な型打ち模様が施されたネイビーのカラーダイヤルは“澄んだ夜空”を、12時位置に燦然と輝くゴールドのブランドロゴは“中天に輝く満月”を思わせ、滑るように移動するゴールドカラーの秒針は、その満月からこぼれる月の光を想起させます。

ふっくらとしたドルフィン針は、よく見ると分針と秒針がダイヤルに向かって緩やかにカーブ。これは、針の先端をダイヤルに近づけ、時刻の判読性アップを狙ったもの。

風防にはオリジナルの「44GS」と同じく、クラシックなイメージのボックス型サファイアガラスを採用。ダイヤルと色を合わせた、深いネイビーのクロコダイルバンドとともに、重厚な雰囲気を演出します。

美しく磨き上げられた40mmケースに搭載するのは、平均月差±15秒の精度・約72時間のパワーリザーブを誇る、高性能スプリングドライブムーブメント“キャリバー9R31”。

世界1500本の希少性を示すものとして、裏蓋部分にはシリアルナンバーと“LIMITED EDITION”の文字が刻まれています。8月19日より発売です。

>> グランドセイコー

<文/&GP>

 

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