「紅に染まる海」ではなく「橙に染まる風呂」!?湯船に溶かして出現する新感覚“お風呂”ガンプラにホッコリ

バンダイが展開しているマスコット入りの入浴剤「びっくら?たまご」シリーズ。

2002年の発売開始以来、特撮ヒーローやアニメキャラなどの様々なミニチュアがマスコットとして採用されてきました。お風呂時間を楽しむ商品として、ファミリー層を中心に親しまれています。

シリーズ誕生20周年を迎えた今年、メモリアル企画「ドラマチックお風呂シリーズ」がスタートしました。そのひとつとして、ガンプラを題材にした新アイテムが、7月11日から登場しています。気になる中身を早速チェックしてみました。

■ガンプラは2種類をラインナップ!

新アイテムはガンプラの「ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム」と、入浴剤に包まれている「miniガンプラ」がセットになっていて、2種類から選べます。

右は、ストライクガンダム(グランドスラムという大きなソードを装備)とモビルグーン(ブラウン)もしくはモビルゾノ(グリーン)のセット。

左は、ディアクティブモードのストライクガンダム(ビーム・ライフルおよびシールドを装備)と、モビルグーン(サンドイエロー)もしくはモビルゾノ(ライトグレー)のセットです。

ガンプラの題材になっているストライクガンダム、モビルグーン、モビルゾノは、ともに『機動戦士ガンダムSEED』という作品に登場します。〝21世紀最初のガンダム作品〟として2002年から2003年にテレビ放送され、美形キャラクターの活躍と、シリアスかつドラマチックなストーリー展開などで人気を博し、新しい世代のガンダムファンを獲得しました。こちらもめでたく今年で20周年を迎え、現在では新プロジェクトが進行中です。

■劇中で激しい戦いを繰り広げた機体がモチーフ

ストライクガンダムは、物語の第1話から登場する主役機。モビルグーンとモビルゾノは水中用の機体です。PHASE-22「紅に染まる海」とPHASE-23「運命の出会い」のエピソードでは、インド洋の海中で激しい戦いを繰り広げます(物語では、ストライクガンダムは「ストライク」、モビルグーンは「グーン」、モビルゾノは「ゾノ」と、それぞれ呼ばれていますね)。

ストライクガンダムは、そもそも宇宙での運用を想定した機体なので、海の中では思うように動きません。当然ながら、水中用に開発されたモビルグーンとモビルゾノから繰り出される魚雷攻撃や機動力に圧倒されますが、相手の見せた一瞬の隙を付きます。

PHASE-22「紅に染まる海」では体当たりしてきたモビルグーンの装甲にアーマーシュナイダーという武器で穴を開け、水圧でペチャンコに。PHASE-23「運命の出会い」では2本のアーマーシュナイダーをモビルゾノに突き刺した後、後方に蹴り上げて撃破するのでした。

まさに、ストライクガンダムと、モビルグーンおよびモビルゾノは、水にちなんだ因縁の機体というわけです。「ドラマチックお風呂シリーズ」の題材として採用されたのも、うなずけますね。

■グランドスラム装備版を早速チェック!

さて、筆者が好きなガンダム作品のひとつということもあり、機体と物語の解説が少々長くなりましたが…アイテムの紹介に戻ります。

miniガンプラが入っているカプセルは、このような入浴剤に包まれています。

カプセル内にモビルグーンとモビルゾノのどちらが入っているのかは分かりません。※写真は、ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム(グランドスラム装備)とminiガンプラがセットになったもの。

中身を確かめるため、早速湯船に入れてみましょう。ブクブクと泡を発生させながら、まるで劇中に登場する機体が水中で撃破されたように、浴槽の湯がじわじわと紅に…ではなく橙に染まっていきます。

入浴剤が溶けていくにつれて、中身のカプセルがどんどん露わに。

2分ほど経過すると、外側の入浴剤が完全に溶けました。

カプセル内に入っていたのは…モビルゾノです。ちなみに、モビルゾノがガンプラとして立体化されたのは、初めてだった気がします。20周年、実にめでたい!

入浴剤が溶けていく様子はこちら

■造形が意外に細かいminiガンプラ

カプセルを開いてみると、こんな感じ。パーツは腕部で各3点、胴体とアンテナで3点、合計9点というシンプルな構成です。

各パーツはランナーから手で切り離せますし、取扱説明書の解説も分かりやすいので、不慣れな人でも5分あれば作れます。

形状も造形も想像以上にしっかりしています。腕部はグルングルンと回り、ちょっとしたポーズを付けられますが、ほかの部位は動きません。

全高は約3cm。劇中では全高約21.37mという設定だったので、1/1500スケールといったところでしょうか。

■一緒にディスプレイすると分かるスケールの違い

同梱されるENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダムを一緒に並べてみると、こんな感じ。1/144と約1/1500の差は歴然です。劇中ではストライクガンダムの全高が約17.72mなので、モビルゾノのほうがちょっと大きいんですけどね。

遠近の差を使ってスケール感を合わせようと撮影を試みましたが、ストライクガンダムの方が大きすぎる? というか、ゾノの方が小さすぎて、うまくいかず…(苦笑)。

それならと、モラシム隊長が搭乗するモビルゾノが、ストライクガンダムを海底に押し付けるシーンの再現に挑戦。大きさの差がありすぎで、まるで子供が親にジャレているようにしか見えません(笑)。

小さいモビルゾノからは「今日こちょ、そにょ機体、バリャバリャにしちぇくりぇるぅわ。こにょ、ゾニョがにゃ~!」というモラシム隊長の声が聞こえてきそう。

ちなみに、ディアクティブモード版のパッケージには、写真左のようなminiガンプラのモビルグーン(サンドイエロー)が入っていました。モビルグーンは、両腕が左右方向に360度まわるほか、両足が前後に動かせるようになっています。

■1時間程度で作れる同梱のストライクガンダム

単体でも販売されていて、今回のパッケージにも同梱されている「ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム」は、作りやすさ、色分けされたパーツによる素組み(塗装なし)の完成度の高さ、腕や脚の可動域の広さを、バランスよく高コスパで実現しています。

miniガンプラと同様、パーツをランナーから手で切り離せるタッチゲート仕様で、こちらは1時間程度で完成できました。

ディアクティブモード版(写真左)とグランドスラム装備版(写真右)は、成形色だけでなく付録するパーツが異なります。前者はビーム・ライフルとシールド、後者にはガンプラオリジナルの大きいな実剣グランドスラムが付いています。

最後に、海中をイメージした感じの写真をパシャリ。

以上、「ドラマチックお風呂シリーズ」から登場したガンプラの新製品紹介でした。

最近は暑い日が続くのでシャワーだけでお風呂を済ませがちな人も多いかもしれません。けれど、たまには「ドラマチックお風呂シリーズ」の入浴剤を入れた湯船につかってリラックスし、ほほえましいほど大きさの差がありすぎるガンプラ2体を並べて、ホッコリしてみてはいかがでしょうか。なお、入浴剤関連の商品ということもあり、一部ドラッグストアでも取り扱っているようです。

ちなみに、劇中シーンをできるだけ忠実に再現するなら「ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム(ライトパッケージVer.)」(別売り550円)に付いているようなアーマーシュナイダーや、「HG 1/144 R17 パーフェクトストライクガンダム」(別売り1870円)に付属する大型対艦刀シュベルトゲーベルがあればなぁ…と思いました。

びっくらたまご ドラマチックお風呂シリーズ
ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム(グランドスラム装備)
&miniガンプラ モビルグーン(ブラウン)/モビルゾノ(グリーン)
1540円

びっくらたまご ドラマチックお風呂シリーズ
ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム(ディアクティブモード)
&miniガンプラ モビルグーン(サンドイエロー)/モビルゾノ(ライトグレー)
1540円

>>びっくらたまご ドラマチックお風呂シリーズ

©創通・サンライズ

<取材・文・写真/ナゴヤリュータ>

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