【趣味と遊びの秘密基地ギア】
キャンプブームの影響により、屋外で余暇を過ごす人が増えている。中にはオフロードのRCカーを持参し、野外で操縦する人もいるだろう。そんな今どきの趣味にピッタリな最新モデルを紹介。本格的な秋を前にラジコン作りに挑戦してみては?
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RCカーのレースで数々の優勝実績を誇る広坂正美さんは「政府によると、コロナ対策のための外出規制が解除されて以降、RCカーを含めた屋外で楽しめるホビーが活発になってきました。『RCカーの生産が間に合わない』という大手メーカーの声がニュース番組で報道されているほどです」と話す。
広坂さんは、RCカーの人気をふまえ、アウトドアシーンで思いっきり遊べる新作、G-FORCE「GENOVA」の開発に携わった。
「1990年代のオフロードバギーカーブームの際に流行したスタイル(見た目や構造)を採用しました。数十年ぶりにラジコンを操縦する人でも楽しんでもらえることを願って開発したRCカーでもあります」
RCカーには完成済みと組み立て式がある。広坂さんがおすすめするのは『GENOVA』のような組み立てキットだ。
「自分で組み立てれば愛着が湧き、長く愛用してくれると確信しています。それと『壊れたら自分で修理できる』点も組み立て式の醍醐味。自分で調整し自ら修理する。これは実車ではなかなか味わえませんからね」
とはいえ、初心者がゼロからRCカーを組み立てるのはハードルが高いのも事実。そこで広坂さんが開発に携わった「GENOVA」は、部分的に組み立てられた状態で梱包されている。
RCカーを始める人は、作りやすさやセッティングの簡単さを確認しつつ、マナーを守って楽しもう。
ラジコン界のレジェンド 広坂正美さん
5歳の時にRCカーと出会い、16歳で全日本チャンピオンへ。世界選手権の優勝は14回、全日本選手権の優勝は53回も果たすなど、その活躍ぶりはまさにレジェンド
■土、砂、芝まで!どんな路面でもガンガン進む
G-FORCE
「1/10 2WD電動バギー GENOVA 2WD Buggy Kit」(3万2780円)
ドローンを展開するG-FORCEブランド初の本格RCカー。RCカーの醍醐味である「自分の分身として思いどおりに操縦できる」よう、こだわりの高剛性パーツで構成されている。ボディとウイングは自分だけのスペシャルカーを施せるクリア仕様。
GENOVAは「より多くの路面で走行できれば、たくさんの人に遊んでもらいやすい」という広坂さんの考えに基づいて設計されたオフロード仕様。走破性能が高いので、整地されていない凸凹のあるアスファルトも何のその。足元の車輪がとらわれてしまいそうな土や砂の上はもちろん、草が生い茂るラフなフィールドでも思いっきり走行させられる。キャンプシーンで遊ぶのにもピッタリ!
▲ギアボックス内のギアは全てメタル製。ハードな走りと出力の大きいモーターによる“酷使”にも対応する
▼丈夫なつくりでアグレッシブな走りもOK!
GENOVAはタフな作りなので、砂ぼこりを巻き起こすようなドリフト走行もOKだ。「組み立てやすくて初心者でも扱いやすい一方、本格的なレースに参加できるだけのポテンシャルを持った軽量かつ丈夫な材質で車体を構成しています」(広坂さん)。もっとアグレッシブに走らせたい人に対し、さまざまなオプションパーツが用意されているのもポイント。ステップアップも楽しめる。
▲ターンバックル式のアッパーアームは強度と耐衝撃性に優れたスチール製。レンチ1本で調整できてセッティングがしやすい
▼リアモータースタイルでジャンプしやすい!
自然の段差を利用した勢いのいいジャンプもオフロードRCカーの大きな魅力。「現在主流のバギーカーは、モーターが前後の車輪の間にセットされてコーナーリングスピードが上がりやすい“ミッドシップスタイル”が主流ですが、GENOVAはあえて“リアモータースタイル”にしました。ジャンプのほか、着地のしやすさも抜群。初心者でも派手な走りを満喫できます」(広坂さん)
▲大きなジャンプや“バンプ超え”といった急激な負荷から駆動系を保護するスリッパークラッチを装備
■凸凹の大きいラフな路面でもパワフルに走破する!
タミヤ
「1/12 RC トヨタ ランドクルーザー 40ピックアップ クワッドトラック(GF-01FTシャーシ)」(3万580円)
1960年から'84年にかけてリリースされたトヨタ「ランドクルーザー 40」のピックアップトラックをコミカルに再現。運転席には付属のドライバー人形を乗せられる。組み立てキットで、RC装置とバッテリー・充電器は別売り。
▲スプロケットホイールとローラー8個で構成される三角形のトラックユニットは、路面に合わせてコマの組み合わせをカスタムできる
▲グランドクリアランス(最低地上高)をたっぷりと確保しているので、悪路での対応力は抜群。車体後部には転倒を防ぐローラー付きのサポートバーを備え、安心して操縦できる
■ド派手なジャンプも楽しめる安心のタフネス設計!
京商
「1/10 EP 4WD KB10W マッドワゴンVE レディセット」(6万6000円)
1980年代のバンをイメージさせるオリジナルデザインのボディは塗装済みで、黒と赤の2種類展開。シャーシも組み立て済みなので、専用バッテリーと専用充電器を用意すれば、すぐに走行できる。
▲シャーシは完全新設計の4WD仕様。高出力リチウムポリマーバッテリーの搭載にも対応し、ハイスピードで迫力ある走行が可能
▲大径のタイヤとトラックベースの丈夫なボディを採用。荒地からレース用コースまで、どこでも走行できるほか、ジャンプで転倒してもOK!
■水陸両用や飛行機で遊ぶフィールドが広がる!
XK
「2.4GHz エアープレーン A250 QBF109」(1万8900円)
“3D-6Gジャイロ”を搭載し、安定して飛行させやすい。クラッシュ時にはプロペラがすぐにリリースされる設計なのも安心だ。重さは無人航空機登録申請が不要な100g未満。
イエロー
「水陸両用ラジコンカー」(4500円)
陸上と水面の両方で遊べるほか、障害物に当たって裏返ってもそのまま走行できるなど、対応力は抜群! リモコン操作によって360度旋回でき、進行方向を簡単に変えられる。
■小型軽量で強度も高い ZVシャーシ採用の新作ミニ四駆が続々
小さな子供でも作りやすい「ビギナーズミニ四駆シリーズ」をはじめ、ミニ四駆の最新ラインナップは実に多彩だ。以下で紹介する新作は、ミニ四駆のレースでも使われている「VZシャーシ」を採用。衝撃を吸収して適度に“しなる”などの特徴を持ち、セッティングの自由度が高く、自分なりのカスタマイズを楽しめる。
▼RCバギー風のメカニカル感がクルマ好きの心をそそる
タミヤ
「レーサーミニ四駆 スーパーアバンテ Jr.(VZシャーシ)」(1320円)
次世代RCバギー「スーパーアバンテ」のミニ四駆バージョン。丸みのあるフォルムとともに、フロントの小型フェンダーとサスアームをボディと一体で再現。RCカーのメカニカル感がギュッと凝縮されている印象だ。
▲キャノピーは取り外し可能で別売りのドライバー人形を乗せられる。ノーズ内部に施されたモールドはRC「スーパーアバンテ」の目玉装備、インボードサスペンションを再現
▼フロント&リアの専用パーツで安定した走行を生み出す
タミヤ
「レーサーミニ四駆シリーズ No.3 ロードナイト(VZシャーシ)」(1320円)
『コロコロコミック』(小学館)の連載作品『MINI 4 KING』で大興奮の走りを見せるマシンが題材。キャノピーのガードフレームや後方に伸びたトサカのようなエアインテークなど、特徴的なデザインを再現している。
▲車体が浮き上がった際にフロントを下げる力を働かせるリアハイマウントローラー(上)と、上り坂の路面と接触して減速させるフロントアンダーガード(下)が付属する
■ミニ四駆の風洞実験をドイツの施設で実施
本来は実車で行う風洞実験(車体周辺における空気の流れを解析するためのもの)をミニ四駆で行う特別企画が実施されている。場所はドイツのTGR-E社。実験の結果は近日中に発表予定。興味のある人は要チェック!
※2022年9月6日発売「GoodsPress」10月号54-55ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/ナゴヤリュータ>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/479214/
- Source:&GP
- Author:&GP
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