広さが魅力!ダイハツ「アトレー」「ハイゼット」系キャンピングカー4選

2021年12月に16年7カ月ぶりのフルモデルチェンジを行った軽ワンボックスのダイハツ「アトレー」。最大のトピックは先代が5ナンバー車だったのに対し、貨物仕様の4ナンバー車になったことでした。

ダイハツには「ハイゼットカーゴ」という4ナンバーの軽バンがあるのに、なぜ「アトレー」も4ナンバーなのか。これはリアシートを簡素なものにするなど貨物仕様にすることで前席から後ろのスペースを可能な限り広くして、遊びに使えるスペースを広くとっているからなのです。ホンダ「N-VAN」のプラススタイルファン、2022年8月に登場したスズキ「スペーシアベース」と同じ発想ですね。

違う部分は「N-VAN」や「スペーシアベース」がFFの乗用モデル(軽ハイトワゴン)をベースにしているのに対し、「アトレー」はFRの軽ワンボックスであること。そのため、室内スペースの広さは折り紙付き! また、新しいモデルだけに先進安全装備が充実しているのも魅力です。これをキャンピングカービルダーが見逃すわけがありません。

2022年10月29日(土)、30日(日)の2日間にわたり開催された『お台場キャンピングカーフェア2022』の会場を歩くと、アトレー/ハイゼットカーゴをベースに製作された軽キャンピングカー(軽キャンパー)が目立ちました。

そこで、人気の軽キャンピングカーの中でも現行型アトレー/ハイゼットカーゴをベースに製作されたものを紹介します。

1. パパビルド「Favorite BOX BASE クーラーモデル」

さりげないリフトアップと大径タイヤで今っぽくカスタムされたアトレーベースの軽キャンパーがFavorite BOX BASE。車内の快適性はもちろん、スタイルにもこだわりたい人にピッタリのモデルです。

なんとこのモデル、16インチのTVモニターやJBLスピーカー、天井の防音断熱加工も標準装備となっています。

そして軽キャンピングカーでも快適性にとことんこだわることを目的に、車体後方にクーラーも取り付けられていました。スペースや予算の都合から軽キャンピングカーでリアクーラーをつけたモデルは少ないので、ここは注目ポイントです!

夏場に車内で快適に過ごせるのはもちろん、たとえば食事で愛犬を車内に残していくときなどもクーラーをつけておけば安心できるはず。

テーブルや棚、収納などを設置しても車内は大人2人がゆっくり寝られるだけのスペースを確保。オプションでウィンドウエクステンション選ぶこともできます。

>> パパビルド

 

2. メティオ「ラクネルLiLi ハイゼットカーゴVer.(電装パック)」

ハイゼットカーゴに設定されるアイスグリーンのボディカラーを活かし、ナチュラルな雰囲気に仕上げられた軽キャンピングカー。ホワイト&メッキのホイールや白いルーフラックボディ下部のホワイト塗装がゆるい空気感を演出しています。

そして室内をシンプルなアルミフレーム構造にすることで、室内空間を広く使えるようにしているのが特徴。ベッド展開時もベッド下にさまざまな荷物を置くことができます。

また、アルミ構造によりこれまで軽キャンピングカーではスペース的に難しいと言われていた対面で座れるダイネットを実現。旅先でも夫婦でゆったりと語り合うことができようになりました。

車体後方にはカウンターも設置。ここにはオプションでDC冷蔵庫も設置できます。

ルーフにはオプションでベンチレーション機構を設置することも可能。夏場を快適に過ごしたい人はぜひつけたい装備です。

>> ラクネル

 

3. メティオ「ラクネル バンツアー アトレーVer.」

軽キャンピングカーにアメリカ・西海岸のテイストを盛り込んだのがラクネル・バンツアーシリーズ。

「ラクネルLiLi」と同様にベッドなどをアルミフレームで仕上げることで、丈夫さとスペース効率を両立させています。アルミ材はボディに穴を開けなくても設置できるので、ボディ剛性、手放す際の査定評価を気にする人も安心感があるはず。

インテリアは対面ダイネットを実現し、ベッド展開も簡単にできる構造を採用しています。ベッドは大人2名で寝るのに十分な広さがあり、1人で使用するなら寝返りをうつことだって可能。

収納スペースも豊富にあるので、車中泊はもちろん、趣味やペットと旅行を楽しみたいという人の用途にも十分対応してくれるはず。

荷室スペース両サイドのサイドボードに加え、天井部分には大きなキャビネットを設置。充電は走行充電のほか、オプションでソーラーパネルを設置することもできます。

>> ラクネル

 

4. TOWA MOTORS「INDY108」

アトレー/ハイゼットカーゴのフルモデルチェンジと同じタイミングでマイナーチェンジされたハイゼットトラックをベースに製作された軽キャブコン。シェル部分を軽自動車規格に収まるサイズで製作しているので、税金や高速道路料金などで軽自動車としての優遇を受けられます。

ルーフ部分には後部に展開するポップアップルーフを設置。ここに2名で就寝すると、計4名での車中泊を楽しめます。

ポップアップルーフを展開してボードを外せば車内で立ち上がることも可能。軽キャンピングカーは基本的に車内で座って過ごすことが前提になるので、これはうれしい機能です。

テントスペースの両サイドはファスナーで開閉できるようになっています。暑い夏に風通し良くしたいときなどに重宝するはず。

シートをベッド展開した際、シート下のスペースに荷物を置けるので、就寝時も車内をスッキリした状態に保てます。このスペースには車外からもアクセス可能。外で遊んでいる時も簡単に荷物の出し入れができます。

>> TOWA MOTORS

 

<取材・文/高橋 満(ブリッジマン)

高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。

 

 

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