出光興産とブリヂストン、EVに「空気を使わないタイヤ技術」活用のタイヤ装着。実用化へ向け実験

出光興産株式会社(以下、出光興産)と株式会社ブリヂストン(以下、ブリヂストン)は、空気を使わないタイヤ技術「エアフリーコンセプト」の実用化に向け、実証実験を2月から開始。

同実験は、超小型EV(電気自動車)にエアフリーコンセプトを用いた次世代タイヤを装着して行われます。

空気を使わないタイヤ技術

ブリヂストンのエアフリーコンセプトは、タイヤ側面の特殊形状スポークにより荷重を支えたり、衝撃を吸収したりできる、“空気を使わないタイヤ技術”です。パンクしないことに加えて、空気圧管理などのタイヤメンテナンスが不要になることを目指します。

また、路面に接するゴムの部分をリトレッドできるほか、独自開発した再生可能なスポーク部分の樹脂をリサイクルすることで、資源の効率的な活用とサーキュラーエコノミーの実現に貢献します。

出光興産が開発中のEVへの実装を検討

今回の実証実験は、「多様な省資源・資源循環ソリューションを世の中に提供する」という観点に出光興産とブリヂストンが共感し、実現したものです。

今後、出光興産らは本実証実験を通じて、EV化を促進し、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを加速します。将来的には、出光興産が開発に携わる超小型EVにエアフリーコンセプトを実装することも視野に入れる方針です。

出光興産のモビリティ戦略室 室長の大石朗氏は、今回の実証試験について、以下のようにコメントしています。

出光興産は2022年11月に発表した中期経営計画の中で掲げた2050年ビジョン「変革をカタチに」を目指し、多様な資源循環ソリューションの社会実装を通して、人びとの暮らしを支え、未来の地球環境を守る責任を果たしてまいります。

ブリヂストンが開発された「エアフリーコンセプト」は、地球環境に配慮されており、当社のビジョンと親和性が高いと考えております。

また、ノーパンクタイヤは車両停止リスクの減少に貢献し、お客様の利用価値向上が期待されます。将来、現在開発中の超小型EVへの装着を目指して、当実証実験を共同で実施してまいります。

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000409.000023740.html

(文・S.Inosita)


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