人気のVODを楽しく観るなら「チューナーレステレビ」or「スマートテレビ」?【春の最新ヒット良品&流行モノ ベストバイ】

【春の最新ヒット良品&流行モノ ベストバイ】

テレビは大型で高画質化が着実に進行している。しかし一方で、地上波を観ない人が増えてきているのも事実だ。

オーディオビジュアルライターの折原一也さんによると、「その風潮を捉えて、一昨年にドン・キホーテが“地上波が映らないテレビ”を売り出したあたりから、チューナーレスが話題を集めるようになりました」とのこと。

このモデルは地上波・BSのチューナーを省き、代わりにアンドロイドTVのOSを搭載。ネット動画を楽しむことだけに特化したもので、その後、他社も追従し、同様の製品を続々と送り出してきている。チューナーを搭載していない分、大型でも価格が安いのが魅力だ。

「チューナー搭載タイプでも、画質が良いうえにネット動画機能が充実した、手頃な価格のスマートテレビも増えています。ネット動画も、テレビ放送も観たい人はそちらを選ぶといいでしょう」

スマートテレビは大手メーカーも参入し、映像や音質のクオリティが高いモデルが多い。高画質や音響の良さにこだわりたいなら、スマートテレビを選ぶといいだろう。

ネット動画だけと割り切ってチューナーレステレビするか、テレビ放送も視聴できるスマートテレビを選ぶかは、自分の生活スタイルをよく考えたうえで決めよう。

オーディオビジュアルライター 折原一也さん
PC系出版社の編集職を経て独立し、オーディオ・ビジュアル専門誌やWeb媒体、モノ情報誌などでトレンド解説や製品情報をレビュー。多彩な記事を執筆している。2009年からVGP審査委員も務めている

 

■50V型でU-5万円。コスパ感が高い大型チューナーレス

かなりお買い得です。チューナー付きレコーダーと組み合わせても面白いと思います(折原さん)

イオン
「ORION AEUD-50D」(4万3780円)

Dolby Audioプロセッサを搭載し、コンテンツに合わせた音響設定やサラウンド設定が可能。また、HDMI端子を4系統備えているので、ネット動画の視聴以外にゲーム機やPCと接続することも可能なので多彩に使える。

▲リモコンはアプリへのダイレクトボタンが付き、音声入力にも対応しているので操作が簡単だ

▲Dolby Atmos対応の外部スピーカーを接続すれば、臨場感のある立体音響の再現も可能になっている

▲Dolby VisionのHDR規格に対応しているので、高画質でリアルな映像を再現する

▲選択している入力機器と連動し、自動的に低遅延モード(ALLM)設定に切り替わる

 

■映像美と音響にこだわって開発したチューナーレス

Androidスマホを使っている人であれば、同アカウントで連携できるので便利です(折原さん)

エディオン
「TCL 50P63E」(5万9800円)

Google TVを搭載し、豊富なアプリが使える4K解像度対応のチューナーレステレビ。TCLとの共同で、徹底的に音響と映像美にこだわって開発したエディオンオリジナルモデル。HDMI端子を3個搭載している。

▲リモコンのGoogleアシスタントを使えば、視聴したいコンテンツにダイレクトアクセスできる

 

■チューナレスブームを作った先駆けが4K対応

一人暮らしで、とりあえずネット動画を楽しみたいという人にピッタリなモデルです(折原さん)

ドン・キホーテ
「TSM-4301U4K 43型」(3万8280円)

▲Android TVのOSを搭載し、リモコンひとつで多彩な動画配信サービスにアクセスして視聴を楽しむことが可能

チューナーレステレビの火付け役となったドン・キホーテのオリジナルモデルが4K画像対応に進化。43型でこの価格は、新生活をスタートするにあたって経済的な負担を軽減できるので嬉しい。

 

■高画質&ネット機能が充実のスマート4K液晶テレビ

大型で高画質の4K液晶テレビを選ぶなら、かなり有力なモデル。音質もかなり良いですよ(折原さん)

ハイセンス
「50A6H」(実勢価格:8万5000円前後)

BS/CS、地デジチューナーを内蔵した4K対応の液晶スマートテレビ。画像モードは自動からダイナミックやスポーツ、映画など7種類に切り替えられるので、自分好みの画質で好きなコンテンツを視聴することができる。

▲HDR再現処理も高精細化。ダイナミックレンジや特性を合わせて、奥行きを感じさせるリアルな映像を再現する

▲ネット配信のコンテンツをAIが最適に映像処理。復元時に出やすいノイズを抑えながら滑らかな映像にする

▲VODプラットフォーム「VIDAA」によって、リモコンで使うコンテンツの順番を入れ替えたりなどのカスタマイズが可能

 

■1ルーム、1Kの部屋に最適サイズのスマートテレビ

新生活を迎える際に購入するなら、かなりコスパ感が高いモデルと言えます(折原さん)

TCL
「40S516」(実勢価格:3万7800円前後)

Android TVのOSを搭載したスマートテレビ。Wチューナーを内蔵しているので、外付けHDDを接続すれば、好きなコンテンツを見ながらドラマなどの録画もできる。クロームキャスト機能を内蔵し、スマホの映像などをテレビ側に簡単に映し出すことも可能だ。

▲Dolby Audioに対応しているので、臨場感のある迫力のサウンドも楽しむことができる

▲映像情報をゾーンごとに細かく分析するマイクロミディミングで奥行き感を再現する

 

【NEXT HIT!】

▼将来のテレビとモニターの在り方を占う2機種!

「自宅での仕事も定着してきて、動画視聴と仕事をひとつのモニターで済ませたい、という要望にピッタリな製品がLGから発売され、人気が出そうです。また、パナソニックが次期フラッグシップとしてCESで発表したモデルも注目です」と折原さん。それが下の2機種だ。確かに今後のモニターの在り方を変えていくものになりそうだ。

LG
「LG Smart Monitor 32SQ730S-W」(実勢価格:8万3000円前後)

31.5インチ4Kの高画質ディスプレイに、LG独自のwebOS 22を搭載。パソコン作業のモニターとテレビを兼用できるモデル。「テレビとモニターの仕切りをなくす製品です。画質も良いですから作業もやりやすく、動画視聴も問題ありません」と折原さん。

▲スタンド型の730とエルゴアームの780(9万5000円前後)の2タイプがある。モニターの高さや角度が手軽に変更できるのは、かなり便利に感じる

 

パナソニック
「MZ2000」(価格帯/発売時期未定)

「パナソニックが今年のCESで発表した有機ELの『MZ2000』シリーズは期待できると思います」(折原さん)。最新の有機ELパネルは’22年モデルよりもピーク輝度を150%アップ。より鮮明で自然な映像を描写できるのだ。※CES2023パナソニックブースで撮影

▲発表では55、65、77型の3サイズを用意するとのこと。新たなゲームモードも追加され、クリエーターのビジョンを忠実に再現する仕上がりだ

※2023年3月4日発売「GoodsPress」4月号18-19ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【春の最新ヒット良品&流行モノ ベストバイ】

<取材・文/松尾直俊>

 

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