Appleは2024年に有機EL(OLED)ディスプレイを搭載するiPad Proを発売、iPadシリーズとMacBookシリーズが搭載する液晶ディスプレイ(ミニLEDバックライト搭載液晶ディスプレイを含む)を、順次、OLEDディスプレイに切り替えるとみられています。
これらの製品にOLEDディスプレイを供給する見通しのSamsung DisplayとLG Displayに関し、両社は巨額の初期投資が必要なことで数十億ドルの損失を被っているとNikkei Asiaが報じました。
高い製造コストが卸価格に転嫁された場合、販売価格が高くなることが懸念されます。
製造コストの高さが販売価格に影響?
Nikke Asiaによれば、Samsung DisplayとLG DisplayはiPadシリーズとMacBookシリーズ向けOLEDディスプレイの受注をめぐり、中国のサプライヤーと競合しているとのことです。
両社は中国のサプライヤーに打ち勝ちAppleから受注するため、巨額の初期投資を行ってそれらの製品向けOLEDディスプレイ製造ラインを整備していると同メディアは述べています。
Samsung Displayの場合、その投資額は30億5,000万ドル(約4,118億円)に達するとのことで、製造コストの上昇は避けられそうにありません。
OLEDディスプレイを搭載するiPad Pro(2024年モデル)の販売価格は約30万円以上になるとの予測があり、製造コストの高さからもそうなってしまうことが懸念されます。
中国BOEおよびCSOTへ対抗するための生産規模拡大か
Samsung DisplayとLG Displayと競合する中国のサプライヤーとして、BOEとCSOTがタブレットおよびラップトップ向けOLEDディスプレイの生産規模を拡大し、Appleからの受注を目指しているとDigiTimesが2022年1月に報じていました。
BOEは既にiPhone向けOLEDディスプレイを供給しており、他社よりも安い卸価格を提示して受注数増加を狙っているとの噂もありますので、Samsung DisplayとLG Displayはこうした動きに対抗せざるをえないと考えられます。
Source:Nikkei Asia via iMore
Photo:Apple Hub/Facebook
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-535135/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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