楽天モバイル、KDDI回線の利用増やす〜自社回線拡大路線から方針転換

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楽天モバイルは、これまでの自社回線拡大戦略を方向転換、東京23区など大都市でもKDDI回線を利用することを決定したと、5月10日付けで日本経済新聞が報じています。
 
楽天モバイルはこの新方針を5月11日にも発表するとのことです。

2020年4月に参入、4年前倒しして基地局を整備

楽天モバイル2020年4月より第4のキャリアとして、自社回線によるサービスを正式に開始しました。
 
以降、積極的な設備投資により徐々に自社回線エリアを拡大、2022年2月には、自社回線での4G人口カバー率が96%に達したと発表しています。当初7年を予定していた基地局の整備計画を3年へと約4年間も前倒し、2022年12月時点では基地局数は5万局を超え、人口カバー率は98%に到達しました。
 
楽天モバイルは基地局建設により通信が安定した地域から、KDDIのローミングサービス順次終了してきました。

楽天モバイル事業がグループ全体の足かせに

しかし基地局建設のための設備投資がかさみ、楽天グループ全体の業績の足を引っ張る形となっています。楽天グループは2022年12月期まで、4期連続の赤字を計上しています。
 
今回、自社回線利用からKDDI回線を借りる地域を拡大する方針へ切り替えたのは、設備投資を抑制し財務状況を改善するのが目的と見られています。

KDDI回線利用で通信品質改善が期待できる

日本経済新聞によれば、楽天モバイルとKDDIは2018年に結んだローミング契約を見直し、KDDIは楽天モバイルから受けとるローミング料の単価を引き下げた模様です。契約期間は2023年6月から2026年9月までの約3年間となりますが、さらに延長される可能性もあるとのことです。
 
KDDIとの新たなローミング契約の提供エリアには、東京23区や大阪市、名古屋市などの大都市の繁華街なども加わる見通しです。楽天モバイルはKDDI回線の利用により、これら大都市での通信品質改善が期待されます。
 
筆者は楽天モバイルユーザーですが、実際楽天モバイルはほかのキャリアと比べて東京23区内でもつながらないことが度々あるため、KDDI回線利用でこうした問題が解決されるのは、ユーザーとしても喜ばしいことです。
 
またKDDIとしても楽天モバイルからのローミグ収入を継続的に確保可能になるため、大きなメリットになると日経は記しています。

 
 
Source:日本経済新聞
(lunatic)


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