つくば駅・つくばセンターバスターミナル間で、視覚障がい者向けナビシステム活用の実験開始

首都圏新都市鉄道株式会社、つくば市、国立大学法人筑波技術大学、リンクス株式会社は、つくば駅・つくばセンターバスターミナル間にて、視覚障がい者向けのナビゲーションシステム「shikAI(シカイ)」を使用した移動サポート実証実験を行います。

実験内容は、shikAIを用いて鉄道の駅構内と自治体が管理するバスターミナルの道順を案内するというもの。鉄道・バスなどの公共交通機関が相互に連携する実験としては、全国初の取り組みとのことです。

なお、実験日は2023年5月31日(水)、6月3日(土)、6月4日(日)、6月7日(水)を予定しています。

視覚障がい者の移動サポート実証実験

今回の実験は、つくば駅ホームからつくばセンターバスターミナルへの乗り換え時に、ナビゲーションシステムのshikAIで移動をサポートし、筑波技術大学の学生が安全に目的地まで移動できるかを検証するというもの。

被験者の行動観察やアンケート調査を通じて、安全性や利便性など、shikAIが果たす移動支援の効果検証や課題の抽出を行います。

目的地への正確な移動ルートを音声で誘導

実験で活用されるshikAIは、点字ブロック上に表示されたQRコードを専用アプリで起動したスマートフォンのカメラで読み取り、現在地から目的地までの正確な移動ルートを音声で誘導するシステムです。

各QRコードには正確な位置情報が紐づけられており、視覚障がい者が迷うことなく、ホームから改札を通り出口まで向かうことを支援します。

今回の実験にshikAIが導入されることで、視覚障がい者が駅とバスターミナル間をより安心して移動できるようになるとのことです。

“障がい者が安心して生活できる世界”を目指して

現在は世界には2億8500万人、日本には164万人の視覚障がい者がいるそう。しかし、彼らをサポートするテクノロジーは乏しく、交通機関におけるホームへの転落をはじめ、視覚障がいを持つ人が巻き込まれるという痛ましい事故が数多く起きています。

そんな中、リンクス株式会社は「全ての障がい者の方が安心して生活できる世界」の実現を目指してshikAIを開発しました。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000065786.html

「shikAI」公式サイト:https://www.linkx.dev/shikai

(文・Haruka Isobe)


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