iPadをビデオ通話やWeb会議に使うなら用意しておきたいアプリ5選|iPad Hacks

【iPad Hacks_46】

テレワークやハイブリッドワーク、オンライン授業などを経験してきたことで、Web会議やビデオ通話は、日常生活のなかに広く浸透しました。現在では、iPadでも使えるWeb会議・ビデオ通話用のツールがたくさんあります。

本稿では、iPadでもぜひ使えるように設定しておきたい5つのビデオ通話用アプリを紹介します。こうしたツールには、専用アプリとして提供されているものもあれば、チャットツールのなかのビデオ通話機能として実装されているものもあります。

 

1. Zoom

Web会議ツールといえば、まず「Zoom(ズーム)」という名前が思い浮かぶ人は多いでしょう。iPadでもこの「Zoom」を利用できます。App Storeでは、「Zoom - One Platform to Connect」という名称で提供されており、iPadOS 11.0以降で利用可能です。なお、本記事を執筆した23年6月現在においても、「ビジネス」カテゴリで1位を記録しているなど、定番アプリのひとつです。

Zoomは、無料アカウントでも利用できます。1回40分の時間制限や、出席者が100名までなどの制限はありますので、用途によっては、有料プランを検討しましょう。

iPad版Zoomの画面例 ▲Zoomでは、背景やアバターを活用しやすい

iPad版のZoomでも、背景画像を変更したり、ホワイトボード機能を活用できます。また、アバターに切り替えての通話も可能です。ビジネスシーンだけでなく、プライベートでも活躍する機会は多いかもしれません。

 

2. Microsoft Teams

ビジネスシーンでは、「Microsoft Teams」を使われる方も多いと思いますが、iPadでも利用可能です。こちらもApp Storeの「ビジネス」カテゴリで2位を記録する定番アプリ。商用機能を使いたい場合には、有料サブスクリプションが必要とされていますが、無料でも十分使えます。

例えば、Teamsは無料プランでも通話時間が60分まであることが魅力。また、One Driveに保存してあるPowerPointのスライドを画面共有しやすいといった特徴もあります。普段からMicrosoft 365をよく使っている人ならば、使えるようにしておいて損はないアプリです。

Microsoft Teamsの画面例 ▲Teamsでは、画面共有操作のメニューに「PowerPointを共有」という選択肢が用意されている

 

3. Google Meet

現在の「Google Meet」アプリは、従来ふたつに分かれていた「Google Duo」と「Google Meet」アプリを統合した状態になっています。

Google Meetの魅力は、無料で使えること、そしてUIがシンプルなことです。例えば、アプリを起動すると、最近の使用履歴の画面が起動し、すぐWeb会議に再参加できたりします。また、「Googleカレンダー」と連携したスケジュール設定もできるので、使い勝手はとても軽やかに感じます。

Google Meetの画面例 ▲Google Meetでは、文字起こし機能も使える

カジュアルなミーティングや、家族や友人との通話の際に、ZoomやMicrosoft Teamsでは、準備が億劫に感じたことがある人ならば、Google Meetを試してみる価値はあるでしょう。ちなみに、「自動字幕起こし」など便利な機能も備わっています。

 

4. LINE

家族や友人などの親しい人、SNS上での知人などとビデオ通話を行う際には、各種SNSアプリやチャットツールのビデオ通話・ビデオチャット機能が活躍する機会も多いでしょう。

例えば、iPadでも「LINE」のビデオ通話を使えます。こちらも無料で使えることや、普段の連絡で使っているツールからビデオ通話を開始できることがメリットです。背景変更や、様々なエフェクトも活用できます。

LINEの画面例 ▲LINEでは、通話画面をピクチャインピクチャ表示に変えながら、テキストチャットを利用することも可能

iPad版のLINEを使える状態にするには、iPadの画面に表示される認証番号を、iPhone版のLINE側で入力し、さらに生体認証をクリアするといった一手間が必要になります。時間のあるときに準備しておきましょう。

もちろん、コミュニティや世代によってはLINEよりも頻繁に使うチャットツールがあると思います。その場合には、使用頻度の高いアプリでの使用方法を確認しておけばOKです。

 

5. FaceTime

iPadOSをはじめ、Apple製品の標準アプリでは、「FaceTime」がビデオ通話に利用できます。同アプリを活用すれば、別途サードパーティ製アプリをインストールせずとも、ビデオ通話が実施可能です。

ビデオ通話用のURLを作成する「FaceTimeリンク」機能が備わっていることも知っておきたいポイント。FaceTimeアプリ内から生成できるほか、iPadOS標準の「カレンダー」アプリからでも、ビデオ通話用のリンクを生成できます。iPadでの使い勝手は良好です。

「カレンダー」アプリで「FaceTimeリンク」を生成した画面例 ▲「カレンダー」アプリで新規イベントを設定する際に、簡単な操作で「FaceTimeリンク」を設定できるのが便利だ

*  *  *

ちなみに、PCやスマホなど、さまざまなデバイスがあるなかで、iPadのカメラを使うメリットは、(1)画面が広いこと、(2)自動で明るさ調整をしてくれるところ、(3)スマホやPCの画面を別の作業に使えること、などがあります。

特に、対応のモデル(※第5世代以降のiPad Air、第5世代以降の12.9インチiPad Pro、第3世代以降の11インチiPad Pro、第9世代以降のiPad、第6世代以降のiPad mini)では、「センターフレーム」機能を活用して、話者が動きながらでも自動でフレーミングを調整してもらうことも可能です。

なお、同機能のオン・オフはコントロールセンターから切り替えられるので、対応モデルをお持ちの方は、操作方法について合わせてチェックしておきましょう。

>> [連載] iPad Hacks

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter

 

 

 

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