iPhone14の衛星通信機能でSOS求めた女性を救助〜キャリアの電波は圏外

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米国でハイキングを楽しんでいた女性らが、キャリアの電波が届かない地域で遭難したものの、iPhone14シリーズで初めて採用された衛星経由の緊急SOS機能を活用し、無事救助されました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 衛星経由の緊急SOSで助かった
2. キャリアの電波が圏外でも大丈夫
3. iPhone14シリーズ以降で採用

iPhone14を持っていたおかげ

米カリフォルニア州の自然保護地区であるアンジェロス国有林で、友人と一緒にハイキングを楽しんでいた女性が遭難し、iPhone14の緊急SOS機能を活用して、救助される出来事がありました。
 
緊急SOS機能自体はiPhone8以降の端末であれば搭載されていますが、衛星経由の接続は最新モデルのiPhone14シリーズでしか対応していません。
 
地元メディアの取材によると、トレイルコースが突然崩れて怪我で動けなくなった女性らは、iPhoneを使って救助を求めようとしたものの、遭難地点ではキャリアの電波は圏外だったそうです。
 
「幸いなことに、私のスマートフォンには電波と接続ができるSOS衛星機能がついていました。どうやって動いているのか正確には分からないけれど……おかげで救急隊(EMS)と連絡を取ることができたんです」

通常の通信とは異なる仕組み

一般的にキャリアの電波が入らない場所では、電話をかけたりメッセージをやり取りしたりできません。
 
しかし衛星通信は文字通り、上空に打ち上げられた人工衛星と接続するため、キャリアの基地局が遠く離れているような僻地でも、比較的容易に通信できるのが特徴です。
 
iPhone14シリーズの衛星を経由した緊急SOS機能は、すでに米国やイギリスを始めとした英語圏や欧州など計14カ国で利用可能となっています(6月26日時点:日本は未対応)。
 
なおキャリアに繋がらない地域では、自動的に衛星経由の緊急SOSを使用するオプションが表示され、救急サービスに救援テキストを発信することが可能です。また「探す」アプリを使って、位置情報を衛星経由で他人に知らせることもできます。

同様の救出事例が多数報告

今回女性たちの救助にあたったロサンゼルス保安官事務所によると、iPhoneによる救助要請(おそらく緊急SOS機能を指している)は、すでに今年3件目とのことです。
 
このほかにもユタ州アラスカ州など、衛星経由の緊急SOS機能を活用した救出事例は数多く報告されており、登山を始めとした野外アクティビティで今後iPhoneは必需品となっていくでしょう。
 
注意したいのは、衛星経由の通信が無料とされている期間は、端末のアクティベーション後から2年間である点です。理論上、2023年はすべてのiPhone14ユーザーに無料開放されていますが、2024年秋以降の対応は現時点では不明で、詳しい料金体系も明らかとなっていません。
 
 
Source:Apple,ABC7 via AppleInsider,Twitter/Resqman
(kihachi)


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