話題のホットプレート「バルミューダ ザ・プレート・プロ」は買いか?いち早く体験し、その実力を探った

いよいよ発売された、話題のホットプレート「BALMUDA The Plate Pro(バルミューダ ザ・プレート・プロ)」(4万2900円)。なんといっても“ライブキッチンの楽しさを実現する!”という、これまでのホットプレートとは一線を画すアプローチが斬新だ。

それゆえプレートが剥き出しで、ライブキッチンの楽しさを感じられる洗練されたデザインに仕上がっている。とはいえ「油飛びどうするんだろう?」という疑問はあるし、「6.6㎜厚の3層クラッドプレートと正確な温度制御でプロの味わいを!」というけれど、果たして普通のホットプレートとは違うものなのか。実機を借りてその実力を探った。

とはいえ、自分で焼くだけだとバリエーションも少なく、検証ポイントが分からないので助っ人を呼び、目の前で作ってもらい、その料理を試食することにした。

猿渡浩之|ブロネット代表取締役 大阪辻調理師専門学校を卒業後、都内ホテル、食品会社開発室等を経て、会員制薬膳レストラン「東京同仁堂御膳廳」の総料理長に就任。現在は完全予約制の料理店「田園調布 廣田」や、完全予約制の宅配弁当店「廣田 真之坊」等を経営。“料理は編集作業である”を軸に各方面から商品開発相談やB to B商材の制作なども請け負っている。https://www.bronet.co.jp

 

場所は調理をお願いしたブロネットの代表・猿渡浩之さんのラボ。試食するのは、編集部きっての食通・エンドウと食べ盛りの若手・ワカザワ。果たしてどんな結果になるのか。その模様は動画で!

▲&GPの頼れる副編集長エンドウ(左)、&GPのオシャレ番長ワカザワ(右)。初の食レポに挑戦!

バルミューダ ザ・プレート・プロで焼き・蒸し・炒めを試した!

今回、バルミューダ ザ・プレート・プロで検証したのは以下の4点。

それに合わせて料理も4品作ってもらった。

検証1…やっぱり大事!ステーキを上手に焼ける?

ホットプレートといえば、やっぱりお肉! 特に厚みのあるクラッドプレートと聞けば、真っ先に思い浮かべるステーキが上手に焼けなければ話にならない。そこで今回は、厚さ20mmほどの和牛のミスジ肉を用意し、レシピにそって焼き上げた。

【材料】
2cm厚ミスジのステーキ肉 1枚(250g)
沖縄産小粒ニンニク 6片

温度調節ダイヤルを200℃に設定し、クラッドプレートを温め、オリーブオイルを引き、そこでニンニクをこんがりと焼き一旦取り除く。

牛肉をのせ表面を1分、裏面を1分。側面に焼き色がつくように押し当てて、計1分程度焼く。

牛肉を網付きバットに移して3分ほど休ませる。再度クラッドプレートに牛肉をのせて、表面を45秒、裏面を45秒焼き、仕上げにもう一度、表面を30秒、裏面を30秒焼く。仕上げの少し前に焼いたニンニクを戻して温めておく。

検証2…気になる、油の飛び跳ねは?

やっぱり自宅で作るのなると気になるのが、クラッドプレートにフチがないこと。果たして油飛びはどうなのか。チキンステーキを焼いて検証した。

【材料】
鶏もも肉 1枚(250g)
バター 60g
ほうれん草 適宜

温度調節ダイヤルを180℃に設定し、油を敷き、皮目から焼いていく。ミートプレスをのせじっくり10〜15分焼く。この時、肉から流れ出る油をこまめに取り除く。皮目が焦げつきそうになったら、場所を移動し、クラッドプレート表面のコゲをヘラでこそげ落とす。

皮目がカリッと焼けたら空いている片面にバターを溶かし、その上にもも肉を移動し、元の場所のコゲを取り除く。 皮面が濃いキツネ色になったら、元の反面にバターを溶かし、そこに肉をひっくり返し内側を5分ほど焼いていく。

軽く茹でて水分を絞ったほうれん草を、逆の片面にコゲが付いたままバターとともにのせてステーキカバーを被せて蒸し焼きにする。

焼けた鶏肉をクラッドプレートの上でカットし、適宜お気に入りのソースや焼き溶かしたバターなどと共に、ほうれん草を添えて盛り付ければ完成。

検証3…フタはないけど、蒸し料理はできる?

ホットプレートで焼き餃子を作るという人も多いはず。だがバルミューダ ザ・プレート・プロは、フチ付きプレートと専用フタがセットになった「Griddle&Cover」は別売り(8800円)になっている。

果たしてボールをひっくり返した形のドームカバーでも蒸し物はできるのか…今回現場に賄い用で鎌倉・邦栄堂製麺所の「水餃子の皮」で仕込んだセロリ餃子があったので検証してみた。

【材料】
自家製冷凍餃子 8個

温度調整ダイヤルを180℃に設定し、クラッドプレートを温めてから、冷凍餃子をクラッドプレートにのせる。水溶き片栗粉をかけ、フタをし蒸し焼きにする。

水分が蒸発する音が聞こえなくなったら、水溶き片栗粉を加えて、再び蒸す。…を繰り返し、最後にゴマ油を全体にかけ、焼き目が香ばしく焼けたら完成。

…のだが、今回皮が厚めのもっちり生地で、さらに凍結していたことで完成までにかなり時間を要した。

また、フチのないプレートの場合、水では流れ落ちてしまうため水溶き片栗粉を使い、それが結果的に羽付き餃子になる…という趣向であったが、今回の冷凍餃子の特性から、水溶き片栗粉だけを使うと焦げてしまいそうと判断し、途中で水溶き片栗粉ではなくて水のみを加え、蒸す時間がかなり長かったために結果的に羽付きには仕上がらず…。

とはいえスーパーで市販されているような普通の餃子の皮で作った生餃子であればストレスなく綺麗な羽根つき餃子は焼けそう。

検証4…フチがなくても炒め物に使える?

炒め物も、ホットプレートの定番。バルミューダ ザ・プレート・プロはクラッドプレートにフチがないため、食材がオットットと、場外に弾き飛ばされないのかを、ホタテのチリソースを作り、検証した。

【材料】
ホタテ 9個
長ねぎ 30g
生姜 15g
ニンニク 5g
一味唐辛子 適宜
砂糖 大さじ1
酢  小さじ2
ケチャップ 大さじ2
サラダ油 適宜

温度調節ダイヤルを200℃に設定し、クラッドプレートを温め、サラダオイルを引く。 その上にホタテを並べて両面を香ばしく焼き上げる。 焼けたらクラッドプレートの上側に一直線並べて下側を広く開ける。

温度調整ダイヤルを160℃に落とし広い部分にサラダ油を引き、そこで生姜、ニンニク、長ネギを香りを引き出すように炒める。

その横で、砂糖、酢、ケチャップ、唐辛子を炒め、香りが立ったら炒めた生姜類と一気に混ぜ、まんべんなく混ざったらホタテを加えてしっかりとまとわりつかせたら完成。(ホタテをほかの魚介や肉類、そしてスクランブルエッグなどに変更してもなかなか旨い!)

※  ※  ※

以上のような検証をしたが、ちなみに「これは借りてるから忖度してるでしょ!」と疑われかねないほどの結果に終わった。

また、エンターテインメント家電を標榜するだけに、作っているのを見ているだけでも楽しい時間だったこと、商品名に“Pro”と付くいているのはフロックではない、つまり料理人が使えばこそフルに実力を発揮できる調理器具だということも書き添えておく。

製品名:BALMUDA The Plate Pro(バルミューダ ザ・プレート・プロ)
サイズ:W573×H88×D334mm
重量:約5.2kg
温度設定:160℃ / 180℃ / 200℃ / 220℃(4段階)
内容物:本体、クラッドプレート、油受けトレー、ヘラ

>>BALMUDA「BALMUDA The Plate Pro」

(文/澤村尚徳 写真/LEE HYEONMIN 取材協力/BALMUDA)

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