【グッとくるタフネスギア】
バイクは大きくオンロードモデルとオフロードモデルの2タイプに分けられるが、近年そのどちらも楽しめる“アドベンチャー”モデルが大人気。林道やオフロードコースなど“非日常”を堪能できるオススメのアドベンチャーを、モーターサイクルジャーナリストの青木タカオさんが厳選!
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バイクの強みは、二輪ならではの走破力。未舗装の林道ツーリングや専用のオフロードコースでのスポーツライディングなど、日常ではなかなか味わえない体験ができるアクティビティとしても人気です。なかでも道を選ばずタフに冒険できると注目を集めているのが“アドベンチャー”と呼ばれるジャンル。ルーツは世界一過酷と言われる“パリダカ”で、ラリーマシンのエッセンスがたっぷり盛り込まれています。
長い距離を走り続けられるようウインドプロテクションに優れ、燃料タンクや荷物の積載スペースも大きい。ダートも駆け抜けられるようサスペンションストロークが長く、背も高い。
そんなアドベンチャーの草分け的存在となったのがBMWのGSシリーズです。最高峰の最新作「R1300GS」は、歴代最強145PSを発揮するボクサーツインエンジンを搭載。車高を自動調整する電子制御サスや、前を走るクルマを追随してくれるアクティブクルーズコントロールなど先進技術満載で、賢く快適に、ときにはワイルドに地の果てまで乗り手を連れて行ってくれるのです。
相棒がアドベンチャーのようなタフガイなら、普段の街乗りやツーリングが、もっとワクワクすると思いませんか?
モーターサイクルジャーナリスト/青木タカオさん
バイク専門誌編集部員を経て二輪ジャーナリストに転身。世界各国を飛び回り、メーカー・タイプ問わずあらゆるバイクに精通。詳しくない人にも分かりやすい文章に定評がある
■電脳進化のキング・オブ・アドベンチャー!
BMW
「BMW R1300 GS」(価格未定)
40年以上に渡りアドベンチャーバイクのアイコンとして、シーンを牽引してきたモデルの最新型。メインフレームの剛性や排気量を上げつつ、12kgの軽量化を達成。スタイルもより洗練されたデザインに。4つのライディングモードに応じて、出力特性だけでなく電子制御サスやトルクコントロールなども自動調整。2023年末、2024年初頭の上陸が期待される。
▲伝統の水平対向2気筒エンジンは、1254ccだった排気量を1300ccにスケールアップ。左右に張り出すシリンダーは、頑丈なパイプガードでしっかりプロテクト
■ダートも得意なSX!エンジンは“シン油冷”
SUZUKI
「V-STROM250SX」(56万9800円)
シリーズ共通の“クチバシ”デザインを採用し、ヘッドライトは8個のLEDを3列に配置。このSXはオフロードをより意識したモデルで、前輪を19インチ化し、タイヤもセミブロック調のパターンを採用。ダートでの走破性が高く、舗装が途切れたその先へと誘う。単気筒エンジンは、独自の油冷システムを新設計した意欲作だ!
▲シリーズ末弟ながら、 純正オプションのトップケースを追加装備できるアルミキャリアをはじめ、ナックルガードやアンダーカウルといった本格派アドベンチャーの装いが誇らしい
■2本立てでキャラが明確になったアフリカツイン
HONDA
「CRF1100 Africa Twin/Adventure Sports」(価格未定)
パリダカレプリカと呼ばれた初代は1988年に誕生。欧州で発表された2024年モデルは、フロントフェアリングのデザインが刷新され、エンジンの最大トルクを約7%増強している。21インチだった前輪はアドベンチャースポーツのみ19インチ化され、オンロードでの機動力と快適性が向上。足長の標準モデルには、電子制御サスがオプションで用意されている。
■フロント21インチ化でオフロードの走破性アップ
SUZUKI
「V-STROM 800DE」(132万円)
「扱いやすい」と世界的にも人気急上昇中のミドルアドベンチャー。シリーズの中で最も長いサスペンションストローク、最も高い最低地上高となった800DEは、ダートも全く苦にしない。コンパクトなパラレルツインエンジンは振動がなくスムーズに吹け上がり、低回転のグラベルから高回転での高速道路走行まで幅広く対応してくれる。
■ストレスフリーな電子制御満載でクラストップの先進性
YAMAHA
「TRACER9 GT+」(182万6000円)
スロットル操作不要で前車との車間距離を調整するアダプティブクルーズコントロールを始め、バイクでは世界初となるレーダー連携UBS(ユニファイドブレーキシステム)を搭載。前後ブレーキの入力量をアシストし、加速度や車体の傾き、前車との車間距離を検知し、制動力を最適に。サスも自動調整され、車体姿勢はいつでも安定を保ったまま!
■「TW」がハイブリッド3輪になって復活?
YAMAHA
「TMW」(価格未定)
90年代にブームを巻き起こしたTWが、なんと3輪、しかも前輪にインホイールモーター、後輪はエンジン駆動のハイブリッドでよみがえった!? 車体を寝かし込んで曲がるフロント2輪は、ヤマハ独自のLMW。キャリアの運搬力も目を見張るものがあり、ジャパンモビリティショーの参考出展車だが、早くも市販化を望む声が多数寄せられている。
※2023年11月6日発売「GoodsPress」12月号74-75ページの記事をもとに構成しています
<文/青木タカオ>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/569941/
- Source:&GP
- Author:&GP
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