【Apple Watch Hacks_14】
2023年9月に発売された「Apple Watch Series 9」および「Apple Watch Ultra 2」では、人差し指と親指の先端をトントンッと合わせる「ダブルタップ」のジェスチャー操作が行えるようになりました。これによって、様々な操作を手早くできるわけですが、具体的にどんな操作を覚えておけばいいのでしょうか?
本稿では、このダブルタップジェスチャーで実行できる10種類の操作を、改めて紹介します。
▲(左)まずはダブルタップジェスチャーの基本。Apple Watchを装着し、ロックを解除。画面が起動している状態で、ウォッチを装着している腕の親指と人差し指の指の腹同士を合わせるように、トントンッと2回タップ。(右)画面上部にダブルタップのアイコンが表示される。使えない場面では、アイコンが左右に振動する
1. メディアの再生と一時停止
Apple Watchではメディアのコントロールが可能。例えば、iPhoneで再生中の楽曲があった場合、Apple Watchから再生・停止といった操作を行えます。
この時、Apple Watchのダブルタップジェスチャーを使って、楽曲の再生・一時停止操作を実行することが可能です。
▲再生中の楽曲やポッドキャストなどがある状態でダブルタップジェスチャー(左)。一時停止状態になった(右)
例えば、料理中に手が汚れているような状態でも、ダブルタップジェスチャーを使えば、コントロールが行いやすく、実用性も高いと感じます。
ちなみに、Apple Watchで「設定」アプリを起動し、「ジェスチャ」→「ダブルタップ」と選択。「再生」の欄で、「再生/一時停止」または「スキップ」を選択できることも知っておきましょう。ランダムで楽曲を再生することが多い人は、スキップにしておくと良いかもしれません。
2. 着信に応答・通話の終話
Apple Watchでは、音声通話ができます。着信が来ている状態でダブルタップジェスチャーを行うと、その着信に応答できます。こちらも家事や育児をしていて手が塞がっているようなタイミングで便利そうです。
▲(左)着信中にダブルタップジェスチャー。(右)応答し、通話がスタートする
3. 受信したメッセージに返信する
「メッセージ」アプリの新規メッセージを受信したタイミングで、ポップアップの通知が表示されたときにダブルタップジェスチャーをすると、そのメッセージに返信できます。入力操作を音声入力で行えば、よりスマートに応答できます。特に、「了解」「わかった」のような、日常におけるシンプルな返事をする際に役立ちます。
▲(左)メッセージの通知が表示されたときにダブルタップジェスチャー。(右)返信の画面が起動するので、音声入力を行い、さらにダブルタップすると送信まで実行できる
4. アラームをスヌーズする
アラームが鳴ったとき、Apple Watchの小さい画面をタップして停止またはスヌーズの操作をするのはやや億劫。これをダブルタップジェスチャーでコントロールすると、スムーズに切り替えられて便利です。運動や服薬などのリマインドに、セットしているタイマーの数が多い人なら役立つはず。
▲(左)アラームが鳴ったタイミングでダブルタップジェスチャー。(右)スムーズになる
5. タイマーやストップウォッチの操作
タイマーやストップウォッチのコントロールもダブルタップジェスチャーで行えます。不要なタイマーをストップしたり、ストップウォッチのカウントを止めたいような場面で使ってみましょう。例えば、タイマーでパスタが茹で上がるタイミングを見極めつつ、鳴る前に止めておくといった使い方は良いかもしれません。
▲(左)タイマーが動いている状態で、ダブルタップジェスチャー。(右)タイマーが一時停止する。同様に、再開もダブルタップジェスチャーで実行できる
6. 文字盤でウィジェットを表示
文字盤を表示しているときにダブルタップを行うと、ウィジェットのスマートスタックを表示できます。実用性はApple Watchのウィジェットをどこまで使いこなせるかによっても変わると思いますが、例えば満員電車などで両手を使いづらい場面ならば、役立つかもしれませんね。
▲(左)文字盤が表示されている状態で、ダブルタップジェスチャー。(右)スマートスタックが表示される。さらにダブルタップをすると項目が次へ進む
なお、Apple Watchで「設定」アプリを起動し、「ジェスチャ」→「ダブルタップ」と選択。「スマートスタック」の欄で、「次に進む」と「選択」を変更できることもお見逃しなく。
7. カメラのシャッター操作
Apple Watchの「カメラ」アプリを使うと、三脚などに設置したiPhoneのカメラに対して、リモートでコントロールできます。ここでダブルタップジェスチャーを実行すると、画面に触れずにシャッターを切ることができてスマートです。
▲(左)カメラアプリを起動した状態でダブルタップジェスチャー。(右)シャッターが実行される
8. ボイスメモを録音する
ボイスメモアプリを起動した状態で、ダブルタップジェスチャーを行うと、録音のスタート・ストップをコントロールできます。
▲(左)ボイスメモアプリが起動した状態で、ダブルタップジェスチャー。(右)録音がスタートした
ただし、正直「ボイスメモ」アプリの画面にも録音ボタンがひとつ表示されているだけですし、このくらいの操作は、無理にダブルタップジェスチャーでしなくても良い気はします。ここでは、一応できるので知っておこう、という姿勢でのご紹介です。
9. フラッシュライトのモードを切り替える
フラッシュライトの画面でダブルタップジェスチャーを行うと、点灯モードが変わります。ちなみに、フラッシュライトはコントロールセンターにあるアイコンから起動できますよ。
▲(左)フラッシュライトでダブルタップジェスチャー。(右)点灯のモードが変わる
ただし、こちらも基本的にはスワイプした方が使い勝手が良いので、特殊なケースを除き、あえてダブルタップを利用する必要はないでしょう。
10. 使えないモードを把握しておこう
ちなみに、ダブルタップジェスチャーは、以下の場合に使用できません。思うように動作しない際には、当てはまるものがないが確認してみると良いでしょう。
・画面ロックがオンになっている場合
・手首を下げていて画面がスリープしている場合
・「低電力モード」がオンになっている場合
・集中モードにおける「睡眠モード」がオンになっている場合
・ファミリーメンバー用に設定したApple Watchの場合
・特定のアクセシビリティ機能を有効にしている場合
一方、あまり想定されないケースだろうとは思いますが、もし特定の動作や癖に反応してダブルタップ機能が誤って起動してしまうという場合には、Apple Watchの設定画面から「ダブルタップ」をオフにして、あえて同機能を無効にすることもできるのでお忘れなく。
* * *
以上、ダブルタップジェスチャーについて覚えておきたい10のトピックでした。同機能に対応したApple Watch Series 9/Apple Watch Ultra 2を購入した場合には、ぜひ本稿で紹介した基本操作や設定を順に試してみてください。
<文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X
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- Original:https://www.goodspress.jp/howto/580309/
- Source:&GP
- Author:&GP
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