軽バン&軽トラカスタムは手頃な価格帯で楽しめる趣味として注目が高まっています。アウトドア仕様からローダウンした本気のカスタムまで、方向性もさまざま。
2024年1月12日〜14日に千葉県・幕張メッセで開催された「TOKYO AUTO SALON 2024」で、大注目の軽バン&軽トラカスタムモデルを取材しました。
【軽バン】室内だけでなく外観も自分好みにして楽しもう
荷物スペースを含めた室内空間が広い軽バンは、そのスペースを活かしキャンピングカーのベース車両にも選ばれます。室内の利便性だけでなくエクステリアも自分好みにすることで、軽バンライフが一層楽しくなるはずです!
1. ノースハンター|某著名人からの依頼で製作した本気のカスタム軽バン
青森県の八戸や十和田を拠点にするドキ商会が展開するブランド、ノースハンター(北の狩人)。見た目だけでなく過酷な自然環境の中で進化を発揮するカスタムを行っていることから、本気で自然を楽しむ人たちから支持されています。
このアトレーは、サーフィンなどアウトドアカルチャーのイメージが強い某著名人からの依頼を受けて製作されたもの。ぬかるみや積雪を気にせず走れるように3インチのリフトアップが施されています。
車内は車中泊に対応。サイドには失くしやすい小物を掛けられるようにし、アルミテーブルを設置。テーブルは外して単体で使うこともできます。車体後方にはヒッチラックが付けられているので、車中泊を楽しむ状態のまま荷物を積むこともできますよ。
>> ノースハンター
2. スマイルファクトリー|ポップアップルーフ付きの軽キャンパーをかわいくカスタム
軽キャンピングカーの製造・販売を行うスマイルファクトリーが、インテリアの利便性だけでなくポップなスタイルを与えたエブリイベースの軽キャンピングカーを展示していました。
ポップアップルーフがついているので、車内を広く使うことが可能。しかもこのポップアップルーフはボディサイドが上に上がるタイプなので、車内ほぼ全体の室内高が上がります。最上部までは約2mあるので、身長が高い人でも車内で立って着替えられますよ。
ポップアップルーフ以外にも2段ベッドや収納家具、外部充電器、走行充電器などがついているので、長期で一人旅を楽しんだり、釣りなどの基地にしたい人におすすめです。
>> スマイルファクトリー
3. AUTO ONE CAMPER|カフェラテカラーのおしゃれなエブリイキャンパー
蓄電機能を備えた軽キャンピングカー「給電くん」や愛犬との旅を楽しむ機能を備えた「愛犬くん」など、軽バンをベースにしたさまざまなキャンピングカーを製造するオートワンキャンパー。そんな老舗キャンピングビルダーが「TOKYO AUTO SALON 2024」にポップなイメージのキャンピングカーを出展していました。
自然の中にも似合うカフェラテカラーのポップアップルーフ付きモデルで、軽自動車ながら4人乗車・4人就寝が可能になっています。身長180cm以上の人もゆったり寝ることができ、ベッドマットを片付ければ自転車をそのまま積むことができるスペースが確保されています。
4. GIBSON|エブリイをレーシーなイメージにカスタム
2002年にデビューした初代スズキ アルトラパンには、ラパンSSという走りを磨いたグレードが設定されていました。ハイエースのカスタムを得意としているGIBSONは、ラパンSSのイメージをエブリイで再現。それがこのエブリイSSです。
丸目のヘッドライトとその上にある丸形ウインカーがラパンSSの特徴。その顔を再現したことで、スポーティなイメージを表現。バンパーのブタ鼻(エアインテーク)も走りの良さを予感させるアイテムです。
室内はビビッドなレッドのシートカバーで、スポーツテイストを強調しています。
>> GIBSON
【軽トラック】ビルダーのアイデアで荷台を自由にカスタム
後輪駆動の軽トラをローダウンして走りを楽しんだり、逆にリフトアップしてアウトドアで活躍できるようにしたり…。今、軽トラのカスタムが盛り上がっています。さらにオープンスペースの荷台を自由にカスタムして、軽トラの可能性を広げるカスタムもたくさんあります。続いては「TOKYO AUTO SALON 2024」で見つけた軽トラを紹介します。
5. BLOW & TARBOW|サウナトラックがあれば好きな場所でととのえられる!
日々サ活を楽しむサウナーにとって、誰もいない大自然の中でととのうのは究極の夢ではないでしょうか。それを叶えてくれるのが、この「バグトラックサウナ無番地」です。ハイゼットトラックの荷台にキャノピーを載せ、中をサウナにしてしまった移動サウナです。
搭載されるTARBOW製のサウナキットは室温100℃まで対応。サウナを使う時は写真のように煙突を設置します。サウナ室には青森県の木に指定されている青森ヒバをふんだんに使用。豊かな香りを楽しむことができます。ととのう時は車外のアウトドアチェアはもちろん、ルーフキャリアの上に上がるのも気持ちよさそうですね。
>> BLOW
6. BLOW & TARBOW|ビンテージアメリカンスタイルの軽キャンパー
BLOW & TARBOW名義で出展されたもう一台のハイゼットトラックがこちら。荷台を居住スペースにした、フォード エコノラインをモチーフにした軽キャンピングカーです。ビンテージ感あふれるスタイルは、普通の軽バンや軽トラキャンパーにはいまいち惹かれないという人も満足できるのでは。
エレベータータイプのポップアップルーフは古き良きアメリカの雰囲気を感じさせるストライプ柄になっているのが特徴。これはフィールドで展開するのが楽しみですね。食器などもビンテージギアで揃えたくなります。
インテリアもナチュラルなイメージで作られています。シンクがボウルタイプなのもポイント。居住スペースにはボディ後方とキャビンスペースからアクセスできます。
>> BLOW
7. ウェッズスポーツ|ロードレースのための“トランポ”スタイルを提案
SUPER GTやスーパー耐久シリーズに参戦するウェッズスポーツのブースには、2輪レース用のトランポに架装されたキャリイトラックが展示されていました。バイクのトランポはハイエースを使う人が多いですが、軽トラは室内積みではないため、バイクが少しくらい汚れていても気にならないのがメリット。とくにオフロードを楽しむ人は走り疲れた時に「洗車しなきゃ…」と考えなくていいので、楽にバイクを楽しむことができます。
荷台にはハードカーゴジャパンのボックスとボックスガードパイプ、ゲートプラスを装着。レースで使う荷物を濡らさない工夫が施されています。
ルーフにはバスケットを装着し、そこに暗い中での作業時に明るく照らしてくれるワークライトが取り付けられていました。
>> ウェッズスポーツ
8. AERO OVER|ローダウン化でスポーティさを高めたK-TRIDER
キャビン後方に荷物スペースを備えたハイゼットジャンボをベースにローダウンキットでスポーティな雰囲気にまとめられたK-TRIDER。ローダウンすると最低地上高が確保できずに軽トラだと使い勝手が悪くなるイメージがありますが、このモデルは一番低いフロントタイヤ付近でも150mmの最低地上高が確保されています。
オーバーフェンダーを装着してローダウンしたスタイルにふんばり感をプラス。ルーフとリアゲートに付けられたウイングが走りの本気度を感じさせてくれます。
マフラーは純正マフラーを使っていて、左右出しのオーバルタイプのマフラーカッターでスポーティさを演出しています。
>> AERO OVER
<取材・文/高橋 満(ブリッジマン)>
高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/582238/
- Source:&GP
- Author:&GP
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