現地時間2月2日に発売されたApple Vision Proの返品率について、Apple Store関係者から得た情報として、他のApple製品と大きく変わらないとBloombergのマーク・ガーマン記者とAppleInsiderが報じています。ただし、Apple Store従業員は新製品を買っては返品に来るYouTuberたちをかなり苦々しく思っているようです。
Apple Vision Proの返品率は?
Apple Vision Proを発売日に購入したユーザーの返品期限は、2週間後の2月16日でした。
返品が相次いでいるとも言われるApple Vision Proについて、Bloombergのマーク・ガーマン記者は、発売日にApple Vision Proを購入した人のうち、「驚くほど多くの人が」Apple Vision Proを返品した、と伝えています。
ただし、ガーマン氏が小売店のデータから得た情報によると、店舗によって異なるが返品率は他の製品の平均程度か平均よりやや多い程度で、小規模店舗では1日に1〜2件、大規模店舗では1日に8件以上の返品があるそうです。
なお、実際に返品したユーザーから聞かれた返品理由としては「重すぎる」など発売前レビューでも指摘のあった点のほか、「装着感が合わない」「アプリやビデオコンテンツの数が価格に見合わない」「生産性向上につながらない」「ディスプレイが見づらく、視野角が狭い」「目が疲れる」「周囲から隔絶された感じがする」などの声があったそうです。
Apple Store関係者からの情報も
AppleInsiderは、Apple小売部門内部の情報筋から、アメリカ東海岸のApple Store24店舗における返品の動向を調査した、と伝えています。
調査の結果、返品期限の最終日となる現地時間2月16日の午後1時の時点で、Apple Vision Proの返品率は他のApple製品と比べても特に高くはなかったそうです。
Appleの小売部門で管理職を務める情報筋は、発売後2週間の返品率は、iPhoneと同程度だと思うと語っています。
Apple Storeの他の従業員は、Apple Vision Proの返品を受け付ける際のチェックリストが配布されたことから、AppleはVision Proの返品率が高いと予測していたのではないか、とコメントしています。
ただし、Apple Store店頭での返品率はオンラインでの返品率と比べて低いとみられ、Appleは決して製品の返品率に関する情報を公開しないため、返品率について論じるのは簡単ではありません。
返品の常連客にApple Store従業員は苛立ちも
AppleInsiderに情報を提供した、Apple Store従業員によると、Apple Vision Proを返品した人は2つのグループに分けられるそうです。
1つ目は、Apple Vision Proが身体的に合わず、吐き気などを訴えたグループです。Apple Store従業員は「そういう人はすぐに分かる」と語っています。
もう1つのそして最も大きなグループは、返品制度を無料レンタルとして考えているYouTuberたちだそうです。
AppleInsiderのマイク・ウェルテル記者が話を聞いた複数店舗のApple Store従業員らは、新製品が出るたびに毎回、購入しては返品に来るYouTuberたちをかなり苦々しく思っている様子で、強い口調でYouTuberたちへの不満を口にしています。
よく「アメリカは返品文化が浸透している」と言われますが、さすがのApple Store従業員でも、新製品が出るたびに購入して2週間後に返品する、厚かましいYouTuberたちを良く思ってはいないようです。
Photo:Apple
- Original:https://iphone-mania.jp/news-575453/
- Source:iPhone Mania
- Author:hato
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