最重要必須アイテム! タフでパワフルなデジタルギア【日常に防災を意識する「ニチボ」のススメ】

【日常に防災を意識する「ニチボ」のススメ】

もしもの災害時に最低限の照明や情報源を確保する上で、デジタルギアの存在は欠かせない。ここでは、最近の防災ガジェット・ギアのトレンドを押さえながら、予算的にも比較的入手しやすい選択肢を一挙にチェックしていこう。

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防災視点でデジタルギアを用意する上で、もっとも重要なのは電源の確保だ。もし大容量のポータブル電源とソーラーパネルを確保できれば、災害時の電力について心配は減るだろう。ただし、収納スペースや予算の兼ね合いで、実現が難しいことも多々あるはずだ。

手頃な代替案としては、中容量から小容量のポータブル電源や、備蓄している乾電池を利用する機器の選択も検討したい。特に、乾電池で利用できる機器については、乾電池の備蓄さえあれば、照明の確保や、情報源となるラジオ、スマートフォンの充電などにも備えられる。

クルマを所有する家庭では、エンジン稼働での発電も、電源確保の視点で重要だ。日頃からこまめに燃料補給をしておくことはもちろん、社内で交流電源を利用できるようにカーインバーターの準備も忘れずに。

なお、可能ならひとつのアイテムに頼るのではなく、複数の選択肢を組み合わせることで、備えをより盤石にしておこう。

ITライター 井上 晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスなどを取材。Webメディアや雑誌に記事を寄稿する。X:@kira_e_noway

■いざというときは笛にもなるコンパクトなLEDライト!

エレコム
「乾電池式懐中電灯 笛タイプ ベージュ(DE-KD03BE)」(実勢価格:3480円前後)

軽い停電から、万が一の事態への備えまでカバーするアイテム。被災時には、光や音で自分の位置を知らせる手段になるでしょう

コンパクトな乾電池式のLEDライトで、単4形乾電池1本で、約6時間駆動する。水の入ったペットボトルに差し込むことで、簡易的なランタンとしても使用可能。カラーバリエーションはベージュ・ブラック・オリーブの3種類。ネックストラップも付属する。動作温度は0~40℃。

▲防災救助笛の機能も兼ね備えるのが特徴。万が一の事態には、音や光で自分の位置を知らせることができる

■車でコンセントを使うために備えたい

スリーアール
「INOVA カクバーター USB PD搭載 カーインバーター 3R-IBT01」(3490円)

車のエンジンを始動できれば災害時に電気を確保可能に。普段も小型掃除機を接続しての車内清掃やノートPCの充電などに活躍します

クルマのアクセサリーソケット(シガーソケット)に接続して、家電利用のための交流電源に変換できる車載用インバーター。USB Type-A(5V/2A)、USB Type-C(PD対応)、2口のコンセントを備え、合計100Wまでの家電製品が使える。ケーブル長は約80cm。

▲短絡保護や過電流保護などの安全機能も備えるほか、ファン内蔵の設計で熱の排気にも対応。ヒューズ交換も可能だ

■最小限のバッテリーの備えにまずは小容量の電源を

アイリスオーヤマ
「バッテリーステーション」(2万1780円)

収納スペースや価格の問題で大型のポータブル電源を検討しづらければ、小型製品を要チェック。本機はLEDライト機能も搭載します

マグボトルサイズのコンパクトなポータブル電源。モバイルバッテリーより大容量で、一般的なポータブル電源より気軽に持ち出しやすいサイズ感が特徴だ。製品寸法はW約77×D約82.5×H約155.8mmで、質量は約1.36kg。IP54の防水防じん性能も備える。動作温度は0~35℃。

▲容量は60,000mAhで、3000mAhのスマートフォンの充電なら約13回、電気毛布(10W)なら約83時間使える

■乾電池でスマホを充電できる

パナソニック
「乾電池式モバイルバッテリー(BH-BZ40K)」(実勢価格:2020円前後)

もしもの際にスマートフォンを充電できる乾電池式のモバイルバッテリー。別途、乾電池の備蓄とUSBケーブルが必要です

単3形乾電池4本、または充電池4本をセットするとスマートフォンなどへの充電が可能になるモバイルバッテリー。単3形乾電池「エボルタNEO」4本も同梱される。電池残量を個別に検知して、交換時期を知らせてくれるランプが備わっていることもユニークだ。USB出力はDC5V~4V/1A~0.05A。

▲明るさ約8lmのLEDライトも備わっており、停電時に懐中電灯としても使用可能。LEDライトとしての連続稼働時間は約80時間

■ソーラーパネルがあれば晴れた日に発電できる

Jackery
「Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル セット」(11万6800円)

緊急時の電力確保に心強いアイテム。ソーラーパネル単体が欲しい際は「Jackery SolarSaga 40 mini」(1万7900円)も要検討です

4つ折り構造で、コンパクトに収納・携行しやすいソーラーパネル。両面セルテクノロジーを採用したことで、コンパクトさを実現しながらも、発電効率は維持されている。収納時のサイズはW425×D422×H55mmで、重量は3.2㎏。IP68の防水防じん性能を備える。単体販売がないのでセット商品をチェック。

▲例えば、632Whの中容量なポータブル電源「Jackeryポータブル電源 600Plus」とのセットなどが選択可能

■ラジオは手回しよりも乾電池がイマドキ

スターリング
「防災セットに入れておくと便利な『ミニラジオライト』(STP-305WH)」(5500円)

乾電池の保存可能期間が延びたことを受け、疲れる手回し充電よりも、備蓄の乾電池を使うことを採用した製品。緊急時の情報収集に◎

単4形乾電池3本で駆動する防災用ラジオライト。必要性の低い手回し充電を廃止し、コンパクトさを実現。防災セットにも入れておきやすく、ライトとしても取り回しが良い。サイレン再生ボタンや、イヤホンジャックも搭載。寸法はW130×D33×H50mm、重量は110g。バリエーションは4色。

▲LEDライトで最大約10時間、ラジオ(AM/FM)で最大約24時間利用可能。スマートフォンへの充電もできる

■カセットボンベで動く発電機

Honda
「エネポ EU9iGB」(12万1000円)

家庭用のカセットボンベで使える発電機。折りたたみ式のハンドルと車輪が備わっており、移動して利用しやすい。定格出力は900Wで、小型の電気ポットやハロゲンヒーターなどが使える。カセットボンベ2本での最長連続運転可能時間は約2.2時間(エコスロットル時)。使用温度範囲は5~40℃。

▲カセットボンベを2本セットして発電できる。出力端子にはコンセントが2口も備わっている

※2024年9月6日発売「GoodsPress」10月号80-81ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【日常に防災を意識する「ニチボ」のススメ】

<文/井上 晃>

 

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