Samsungの3nmプロセスの歩留まり率が、量産開始当初の3倍に向上したと韓国メディアが報じています。
しかし、3倍に向上したとは言ってもやっと20%に達した程度であり、製造した半導体の数が10個の場合、良品は2個しかないことになります。
量産開始当初の歩留まり率は10%以下!?やっと20%に向上
Samsungが3nmプロセスでの半導体製造ライン立ち上げに難渋しているのは以前から報じられていましたが、量産開始当初の歩留まり率は予想以上に悪かったようです。
Korea Timesによれば、量産開始当初の歩留まり率は10%以下だったとのことで、最近になって歩留まり率が3倍に向上し20%に達したとのことです。
自社チップですら採算ラインにのらないと噂
Samsungが3nmプロセスの立ち上げに難渋したことも理由の1つとして、QualcommはSnapdragon 8 Gen 4の製造委託先としてTSMCを選択、第2世代3nmプロセス「N3E」で製造されるとみられています。
また、SamsungはExynos 2500を3nmプロセスで製造することを計画するも採算ラインにのりそうにないことから、卸価格がSnapdragon 8 Gen 3と比べて20%高くなったとしても、Galaxy S25シリーズ全モデルにSnapdragon 8 Gen 4を搭載するしかないと予想されています。
NVIDIAのAI GPU製造計画にも影響を与える可能性
影響は、Samsungの3nmプロセスでAI GPUを製造予定のNVIDIAにもおよんでいると、Wccftechは指摘しています。
Samsungの3nmプロセスの歩留まり率が低く、製造された半導体の卸価格が高すぎることに加え十分な数を出荷できないことが、TSMCの独走を許す結果につながっています。
TSMCの第2世代3nmプロセス「N3E」の歩留まり率は、80%以上に達しているとの情報がありました。
Source:Korea Times via Wccftech
Photo:Ice Universe/X
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