秋葉原の最新系デカ盛り! 肉汁麺ススムの「肉汁麺レベルMAX」はもはや異次元レベルだった!

<“デカ盛り”発見伝!>

美味しいものをお腹いっぱい、思いっきり食べたい…。実際に食べられるかどうかは置いておくとして、漠然とそんな気持ちが常にどこかにあるのが世の男たちではないでしょうか。そして、そんなロマンを叶えてくれる、“デカ盛り”と呼ばれるメニュー。我々&GPが見つけてきた、ワンパク“デカ盛り”メニューをぜひご賞味あれ!

*  *  *

一括りにデカ盛りと言っても、食べやすいデカ盛りと食べ進めにくいデカ盛りがあると、皆さんは知っていますか? 例えば、カレーのデカ盛りの場合、トッピングが超絶パワー系でなければスイスイ食べられるのですが、揚げ物系や辛さと痺れがグイグイ来るメニューだと、超デカ盛りではなくても難易度が高い傾向にあるんです。

今回向かったのはデカ盛り聖地のひとつ、秋葉原。数多あるデカ盛りの中でも凶悪! ボリュームも背徳感もマシマシで完食者がなかなか出ないラーメンあると聞き、駆けつけたのが「肉汁麺ススム」です。

▲カウンターとテーブル席がある広い店内。外国人観光客が多いのも秋葉原ならでは

この店、ほとんどのお客さんがゴハンと一緒にラーメンを味わうそう。その理由が、この店唯一無二の「肉汁麺」の肉にあると言います。

味付けが濃厚なの? もしや辛さがすごくてゴハンが必要になるの? 一体どんな「肉汁麺」なのかワクワクが止まりません。

▲メニュー。今回頼むのはもちろん「肉汁麺レベルMAX」。「肉汁丼」もレベルMAXがある

メニューを見ると「肉汁麺」、「辛い肉汁麺」、「肉汁丼」でレベル1〜MAXの4段階、「肉汁つけ麺」はレベル3の他に麺量2倍との表記が。実質6種類? どれもパンチの利いたインパクトの強いメニューが並びます。

そしてゴハン(白飯)も並〜特盛まで選べるうえに、値段は全部100円。なるほど、だからほとんどの人がゴハンを注文するんですね。納得です。漬物食べ放題も、さりげなくうれしい!

とはいえ、今回はどれだけのボリュームなのかわからないので、ゴハンは頼まず「肉汁麺レベルMAX」をいざ注文!

■想像を超えた濃厚な肉に絶叫寸前! 「肉汁麺レベルMAX」1315g!

▲「肉汁麺レベルMAX」(2180円)。公式では肉の量800g! 麺はもちろん見えない!

待つこと数分、目の前にやってきたのはテッカテカに輝く肉の山! もやしの白、ネギの緑が鮮やかな、見ただけで濃厚なのがわかる肉山がそびえ立っています。

早速計測。直径約19.5cmのどんぶりに、高さ約16cm、重さは1315g(器の重さを除く)。肉が公式では800gなのでスープ、麺、具で約500g? 麺やスープよりはるかに肉が多いなんて!

▲高さは約16cm(下の皿を除く)。見た感じ1.3kgならいけそう、と思ったのに…

計測を終えまずは一口。といっても、麺は見えないのでまずは肉の山から。実際食べてみると、いきなりガツンとした力強い旨味が。甘辛醤油のタレがしっかり感じられる、これだけでゴハンがワシワシいけちゃいそうな味。うまい。すっごくハマる味。

「うちは肉とラーメンとゴハンをいっぱい食べてもらう店ですからね。ジャンキーな味が大好きなわがままボディのお客様の欲求を満たそうと、背徳感の向こうにある至福の喜びを感じてもらいたくて作っているんですよ」と話すオーナー。“背徳感の向こうにある至福の喜び”…すごいところを狙っている!

▲肉だけ持ち上げてもかなりズッシリ。衣を付けて揚げた肉がタレを吸い込んだ状態

「麺は中太ストレート麺で、スープは鶏ガラや豚骨、鰹節などで作っています。味付けはカエシ醤油ですね」

なるほど。しかし、まだ麺もスープも見えません〜!

「だからゴハン、なんですよ。最初に肉とゴハンで味わって、ある程度肉を食べたところで麺やスープを楽しんでいただければ」

納得です!

「うちはチャーシューではなく豚バラ肉に衣を付けて揚げて、甘辛の特製醤油ダレに付けています。だからゴハンにも麺にも合うんですよ」

▲セットの生卵を付けるとすき焼き風の美味しさに。なおさらゴハンが欲しくなる〜!

「肉汁麺レベルMAX」を完食するための、おすすめの攻略法ってありますか?

「ゴハンを特盛で頼むことですね」

ええっ?

「レベルMAXの場合、ボリュームというより脂で箸が止まる、というケースが多いんです。なのでおかずとして食べ切ってから麺を味わう、というのが良いですね」

確かに、公式800gの揚げた豚バラ肉を食べ切るには白いゴハンがいっぱい必要!

「だからね、いきなり『肉汁麺レベルMAX』を注文するのではなくレベル1、レベル2から頼んで、ひとつずつクリアしていくのがおすすめ。食べられる量と、食べられる脂は違うので」

確かに。まずはひとつずつクリアしてから上のレベルに行く。うん、それも秋葉原っぽい気がします。

▲やっと引っ張り出せた麺。肉の効果で麺もテッカテカに。もはや暴力的な旨味の集合体!

食べ進めていくとわかる。最初は結構あっさりしていたスープが、食べているうちに脂が溶け出し、どんどん濃厚になっていきます。旨味がどんどん加算されていく感じ。ところで、おすすめの味変はありますか?

「『肉汁麺』と一緒にお出ししている生卵ですね。小鉢に入れて、肉を付けて食べるとすき焼き風になりますよ」

実際に付けてみると、確かに甘辛味と卵のトロッと感で変わる!

「最初から卵をかけて味わうお客様も多いですが、個人的には別皿ですき焼き風に楽しむのがおすすめですね」

▲衣を付け、一晩寝かしてから揚げる豚バラ肉は時間が経つにつれ少し膨らみ、スープを濃厚にしていく。先に攻略、がおすすめ

食べ続けていると、ほぼ中盤にいきなりドスッとお腹が重くなる。満腹感、いきなりキタ〜! 美味しいので口自体は受け入れ態勢ができているのですが、お腹と喉が受け入れ拒否状態。箸を持つ手がピタッと止まります。やばい。麺も見えるようになり、ここから麺とスープを楽しみたいのに。

一旦水を飲んで口の中をリセット。ちょっと時間を置いてから、また食べ始めることにするか、でも麺が伸びる〜。

「無理しないでくださいね。実は『肉汁麺レベルMAX』は完食率1割のメニューなんです。1日2〜3杯、週末などは5〜10杯注文が入るのですが、ほとんどの人が挑戦に失敗しているんですよ」

そこまで激しいメニューだったとは! だからこそ、レベル1からの積み上げが大事なんですね。

▲盛り付けて、最後にバーナーで炙って完成。ところどころで香ばしさを感じるのはバーナー効果だった!

1.3kgなら余裕でしょ、という人でも脂の濃厚さにギブアップしてしまうという「肉汁麺レベルMAX」。おそらくですが、脂に強く3kgくらい余裕で食べられる胃力がないと完食は難しい1杯だということがわかりました。

ということで結論。どんなにデカ盛りに自信があっても、まずはレベル1または2から。そしてゴハンも注文して、最初は肉とゴハンで楽しみ、肉をほぼ食べ切ってから麺とスープを味わうのがおすすめ。美味しい、すっごく美味しいけれど、後半いきなり満腹感がやってきます。

次回食べに来るときは、「肉汁麺」レベル1、「もやしマシ」+100円と「白飯」+100円を追加して、旨味の塊すぎる至福の揚げ豚バラ肉を楽しんで味わいたいと思います!

「肉汁麺ススム」
住所:東京都千代田区外神田3-7-12
TEL:070-7792-3926
営業時間:11:00〜21:00
定休日:なし

>> 【連載】“デカ盛り”発見伝!

<取材・文/いしざわりかこ 撮影/橋本千尋>

 

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