2024年は「XR」と買いやすい価格帯の「折りたたみスマホ」に期待【&GP編集部AWARD 2023】

【&GPのポチる前に聞きたい話】

&GP編集部AWARD 2023「ITモバイル部門」

※この記事はポッドキャストの音声を「CLOVA Note」を使って文字起こしし、読みやすくなるよう整えたものになります

円道 とうとう(Podcast)2回目がやってきました。本日は、徳間書店の会議室よりお送りします。

年末なので、もう今年の振り返りという時期になってきています。なので今回は、&GP編集部3人による、今年それぞれのカテゴリーがどうだったのかというところを振り返りつつ、来年どうなるんだろうみたいなところも、カテゴリーの担当から話をしてもらおうかなと思っております。

本日の参加者は、私、司会の&GP円道と、編集長の澤村と…

澤村 澤村です。よろしくお願いします。

円道 そして編集の若澤…

若澤 はい、若澤です。よろしくお願いします。

円道 この3人でお送りしたいと思います。よろしくお願いいたします。

若澤 お願いしまーす。

澤村 お願いします。

 

■2023年最も話題になったデジタル製品はやっぱりiPhone 15

円道 早速なんですが、今回はITデジタルということで、担当の円道から、いろいろと今年の振り返りをしてもしてみようかなという風に思っています。

まあ今年一番話題になったのは、うん、まあやっぱりiPhone 15かなという。

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若澤 やっぱり、そうですか。

円道 何年も前からType-Cになるなるっていう風に言われ続けてきて、ようやく今年、USB-Cですよね。

若澤 なんかの圧力かかったんですよね、ヨーロッパの

円道 そうそう。ということでなったわけですが、我々メディア業界としても、9月に発表されるiPhone新製品は、毎年おいしいわけです。っていうと、すごい誤解されそうですが(笑)。でもまあ、思ったほどではなかったなっていうのが、正直なところです。

おそらくですけど、物価が高騰してたりとか。ものすごく高くなったじゃないですか。円安の影響もありますけど。で、あとは景気も良くないというところもあって。ここのところ、スマホの買い替えサイクルが、だいぶ伸びている。昔は2年で買い替えみたいなのが当たり前だったんですけど、3、4年とかそのぐらいに長期化してきているので、 その影響からか、なんとなく盛り上がりにかけたのかなという気はします。

若澤 確かにそうですよね。ぶっちゃけ、機能として見てみても、やっぱりもう難しいですよね、進化というか。カメラも 行き着くところまで行って、もう多分これからも画素数が上がっていくだけというか、そういう話ですもんね。だから、そういう意味でも、あまりこう、盛り上がりというか…、若干欠けた。そのチタン製になったとかありましたけど、やっぱそれぐらいなのかな。

澤村 対抗馬が増えたってのはどうなんですか? Google Pixel 8とか。

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円道 あんまり関係ないかなって感じがするんですよね、そこは。OSのシェア率でいくと、実はあんまり変わってない。iOSとAndroidのシェアが変わってないということは、 おそらくiPhoneの人はずっとiPhoneを使い続ける。ただ、最近はもう、ほぼiOSとAndroidって操作性があまり変わらないんですよね。

若澤 あー、昔は違った。

円道 そう。だから機種変して、例えばAndroidからiPhoneとか、iPhoneからAndroidにいった時って、ものすごい使いづらいみたいになったんだけど、今はね、だいぶ似てます。だから、あんまり違和感はないんですけど。でも、まぁそれよりは、やっぱり(価格が)高かった。

若澤 20万ぐらいでしたっけ。

円道 そう、一番高いやつは20何万とか。それってPCじゃねえの、みたいなレベルだったりはしたんで。

 

■折りたたみスマホが増えてきた

円道 Androidは折りたたみ系がいくつか出てきたのが、TOPICだったなという気はしていて。今までは、折りたたみスマホっていうと、Galaxyの独壇場だったわけですが、年末にはモトローラから「razr 40」(※Podcastでは「razr 40 ultra」と言っていますが正しくは「razr 40」です)っていう、あれは折りたたみの中ではだいぶ安い方なので、ちょっと注目かなとは思うんですけど。それでもまだまだちょっと高いかなっていうのもあって、現状になんか不満がない人とかは 乗り換えるのはどうだろうっていう気はします。ただ、面白いは面白いところではあるので、一度使ってみたいよねっていうのはありますよね。

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若澤 僕もそういう意味で言うと、個人的にはAWARDという意味ではその折りたたみを挙げていて。モトローラの「razr 40」。10万円台で買える折りたたみって意味では、割と検討の余地はあるかなっていう。ただまあ、使い勝手は実際のところどうなんだろうなっていうのが、ちょっとまだ想像がつかない。その、折りたためることで持ち運びしやすくなるんだけど、それ以外にじゃあなんなんなんだろうみたいな。その先がちょっとまだ想像つかないっていうのがあって。だから、まだiPhoneみたいなタイプでいいかなっていうところかな。

円道 澤村さんは気になるスマホとかってありましたか?

澤村 そうですね。スマホでいうとやっぱり、さっきOSの話をしてましたけど、いくつだったかな、iPhone4ぐらいから使っているんですけど、 今さら変える勇気がないというか、Androidに。Androidに気になるのはあります。サムスンの両側に開くやつ。折りたたみのね。

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円道 広くなるやつ

澤村 そう広くなるやつ。あれはやっぱちょっとね、使ってみたいなと思いますけど。でもまあ実際使うとなると、使うのに手間取って使いきれないんだろうなっていうのが正直なところと、あとちょっと重そうだよね。

円道 そうですね。確かに重いは重いですね、当然。

 

■スマートウォッチはApple Watchの独壇場か

円道 それと、今年なんかやたらと、 今年ではないか。去年あたりから今年にかけて、ものすごくApple Watch使ってる人増えたと思いません?

澤村 そうですね。

若澤 確かに多いですね。

円道 多いと思う。だから、うちでも結構、その、交換バンドの記事というか、新製品紹介したりはしたんですけど、どれもそこそこ数字は取れてるというか。なんだろう、やっぱりみんな持ってるからこそ興味があるわけで、っていうところはあるのかなと。

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若澤 土屋鞄の広報さんと話したんですけど、入荷したらもう即もう完売。ずっとそういうの繰り返しだって言ってましたね。

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円道 安いやつだと2000円台とかからあって、しかもあれ、交換しやすいじゃない。裏のボタンを押して横にスライドさせるだけで交換できるっていうあの仕組みは、とってもAppleっぽいし、あれは面白いなっていう思いますね。

若澤 高級なやつもめっちゃ売れてるらしいですからね。10何万とかするゴールデンコンセプトとか。

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澤村 あと、ラインナップが1個じゃないってのがいいよね。SEもあるし、ウルトラもあるし。ウルトラ2かっこいいけどね。

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円道 かっこいい。

澤村 まあでも、リモートワークしてる身にはあんまり関係ない(笑)。

円道 確かに。そういう意味でいくと、Android系が個人的には寂しかったなっていうのがあって。Pixel Watchが2になったわけですよ、今年。去年出て話題になったけど、実はちょっとバッテリーの持ちが残念っていうところがすごく言われていて。そこがどうなるかと思ったら、あんまり変わってなかった。

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若澤 あー。

円道 Apple Watchと一緒で、見た目も変わらない。もうちょっとなんかね、Fitbitを買収して力入れようと思ってる雰囲気はあるので、今後にちょっと期待したいな、という。

澤村 歴がね、まだ。

円道 まあ、そうですね。

澤村 なので、これからかなとは思いますけど。

 

■ポータブル電源は需要が一巡?

円道 そうですね。あとITデジタルの分野でいったら、数年前からものすごく盛り上がっていたポータブル電源が、今年ちょっと寂しかったなっていうか。なんだろ、欲しいと思う人は全員、多分買っちゃったのかな、みたいな雰囲気はある。リン酸鉄とか新しい技術は入ってきてるんだけど…。1回買っちゃうとね、なかなか買い替えもせんわな、みたいなとこではあるから。しかもみんな似たようなデザインなのが個人的には残念かなというところではあって。もうちょっと差別化したものを見たい。だから、日産の電気自動車「リーフ」のバッテリーを再利用したやつとかってのがあって、ああいうのはすごくいいなと。

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澤村 あとは、もう1つあったね。リン酸鉄じゃなくて、新しい…

円道 あー、液体じゃなくて固体電池のやつですね。そういうテクノロジーの部分で色々と今後変わってきたものが出てくるのかなっていうのはもちろんそうですし、使い方の提案というか。なんだろうな、もう今って防災用かアウトドア用みたいな感じになっちゃってるじゃない。そうじゃなくて、というところの製品が出てくると、ちょっとなんか面白いんじゃないかなっていう気はする。

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澤村 そうね。あと、それで言うと、最近出たジャクリの手の平サイズのポータブル電源型のモバイルバッテリーみたいなやつとかね。バリエーションは色々増えてくるんしいんじゃないかなと思います。

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円道 実際売れてるのって、一番小さいタイプの5万円前後ぐらいのものらしいから、手に届く価格帯で、なおかつ使い勝手がよく、というものが今後ちょっと違う形で出てきてくれると嬉しいなというか、ちょっと期待したいなっていう。

 

■VR、AR、XRはこれから盛り上がる?

円道 あとね、来年あたりにもしかしたら話題になるか、もうちょっと盛り上がるかもしれないのがAR、XRのグラス。今年、XREALっていうブランドと、VITUREっていうブランドが出てきたんですよ。

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FacebookがMETAに名前を変えてVRやるぞって言ってたのが、誰もついてこなかったみたいな感じで今に至っているので、それがもうちょっと盛り上がるんじゃないかっていうのが、個人的には来年期待したいなっていう。AppleからもいわゆるARの 「Apple Vision Pro」が出る。でもまだそれぞれ高い。価格は売れ始めたら安くはなっていくから、それはそれで構わないんだけど、ソフトウエア、どう利用するかみたいなところが盛り上がらないと、ハードもやっぱりなかなかいかないよねっていうところもあるので、そこに個人的には来年期待したいなというがあります。

 

■ゲーミングPCにもポータブルタイプが登場

円道 あとは、ゲームが今、もう本当にプラットフォームが関係なくなっちゃってるじゃないですか。例えばPCがあって、ゲーム機があって、スマホがあって。でも、全部同じゲームがあったりとかするパターンあるじゃない。なんかもう今や、例えば40代、50代ってゲーム は同じプラットフォーム同士でないと遊べない、みたいな感じの感覚があったりするんだけど、あんまりそういうのも関係なくなってきて。

で、それを象徴するのが、この間出たASUSのROGっていうゲーミングブランドから出たポータブルのPC。ゲーム用のやつ。あれとか、レノボからも出るのかな、確か似たようなやつが。という感じで、もうPCなんだけど、NINTENDO SWITCHみたいな感じのやつが出るので、なんかもう(こういうスタイルが)普通になってくるんじゃないか。

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仕事用のPCで(ゲームを)やるとか、ゴリゴリのグラボ入れてみたいなハイスペックなPCを組むとかもいいけど、PCをポータブル化する。その流れでゲーム専用PCみたいなものを持つとか、それでSTEAMのゲームやったりとかっていう。

若澤 そうですね。ここらへん、どこまで通用するのかっていうのは、あるかもしれないですけどね。FPSとかだったら処理速度の部分、 いかに相手より早く打つかみたいなとこがあると思うんで。そこら辺の、要はガチガチなパソコン=ゲーミングPCと、ポータブルPCとで、どこらへんまで差が縮まってるのかとか。

円道 &GPは、実はちょっとゲーミング系があまり強くないというか。よくわからないとか難しいみたいな感覚の人も結構多いかもしれないけど、なんか、そういうのを考えずに、手軽にゲームができるようになる環境にはなってきてるかな、という感じはします。

 

■3人それぞれの2023年AWARDプロダクトを発表

円道 といった感じで、まあ今年も色々ありましたが、ITデジタル、うわー!っていうものは、そうなかったかな。来年はちょっと、いわゆるARならぬXRとかその辺が、もうちょっと盛り上がってくれると楽しそうだなっていう。

ということで、今年の1年の流れと、来年こんなふうになったらいいな的な予測をしてみたわけですが、今回はAWARD企画なので、編集部として何かしら、今年これが良かったなとか、これだなっていうものを出したいなと思っているんですが、澤村さん、何かありますか。

澤村 そうですね、さっき円道さんが言ってたんですけど「XREAL Air 2 Pro」。iPhoneとか強いですけど、ま、そうだよねっていう感じなので。選択理由は、円道くんが語ったのと一緒なんですけど、やっぱ今後、どんどんAR、XRの世界になってくのかなっていう。近未来的な。

▲「XREAL Air 2 Pro」

円道 そう、最近の中では一番未来感ありますよね。ドラゴンボールのスカウターじゃないけど。

若澤 そうっすね。あとはやっぱり、面白いソフトがないと、そういうハードって展開していかないじゃないですか。だから、そこらへんがね、実際どうなんだろうっていう。結局ゲームなの? ゲーム頼みなのか、またそれ以外に方法があるのかわかんないですけど。

澤村 そうですね。ここの会議室が皆のグラスに映る可能性もあるから、

円道 で、みんなは家から。あー別になんかみんなリアルで、立体で見れなくてもいいなって。やべえ怒られる(笑)

澤村 ま、資料の共有とかね、デカい画面で。

若澤 確かにそれはいい。

澤村 あるかもしれないし、マトリックスみたいな世界がね、くるのかもしれないなっていう。結構夢ある製品かなと。

円道 次は、若ちゃん。

若澤 僕はもう、先ほど、あの若干言っちゃったんですけど、折りたたみスマホのモトローラの「razr 40」をあげたいなと思ってます。ようやく、ちょっとこう現実感が増したっていうか。今までは、若干突飛な感じが価格とか見ると感じていたんですけれども、ま、10万そこらで手に入るって考えると、検討の余地はあるのかな。

▲「razr 40」

円道 今使ってるのってiPhoneじゃないですか。別にAndroidにするのは構わないって感じなんですか?

若澤 そうですね。全然よくて、元々僕自体もgalaxy使ってたんですよ。

円道 あー、はいはい。

若澤 というのはあります。iPhone使っていて、いったんGalaxyに行って、で、iPhoneに戻ってきたみたいな感じではあるんですけど。なので、そういうところは別に何も感じてはないんですけど。

円道 でもそこは、「Google Pixel Fold」ではなく、モトローラの「razr 40 ultra」っていうのは、価格の部分でも、うん、 確かにそこは大事ですよね。

私、円道はですね、先ほど挙げましたが、ASUSの「ROG Ally」、いわゆるポータブルのPCです。あんまり自分ではゲームをしないので、実は(ゲーム系は)疎かったんですけど、色々調べていくと、もう最近はゲームシーンがだいぶ変わったなっていうのがあるのと、なんかやたらとeスポーツ盛り上がってんなと。今さらなんだよって話なんですけど。新しいPCの形っていうのが、先駆けになるといいなという。今までもちっちゃいのはあったんだけど、あまり実用的ではなかった。ちっちゃいっていうことだけが目立ってたんだけど、今回のものに関しては、やっぱり大手メーカーのASUSが気合い入れて作っただけはあり、普通に使いやすそうだし。おそらく今後、似たようなものが各社から出てくるんではないかという意味で、PCが最近ちょっと寂しいので、 ちょっと盛り上げてほしいなっていう意味を込めて、それにしました。

▲「ROG Ally」

ということで、3つ出たわけですが、もうなんか別に1個に絞らなくてよくねっていう気はするんですけど。

&GPとしては、今回は「XREAL Air 2 Pro」「razr 40」「ROG Ally」以上3製品を「&GP編集部アワード2023<ITモバイル>部門」の受賞製品とさせていただきます。

ありがとうございました。

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<構成/円道秀和(&GP)>

 

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