iPhoneのみで撮影されたゾンビ映画、初の大ヒット作になるか?

2003年の第30回サターン賞ホラー映画賞を受賞した『28日後…(28 Days Later)』、そして2007年公開の続編『28週後…(28 Weeks Later)』に続くシリーズ最新作が、すべてiPhone15 Pro Maxで撮影されたことが明らかになりました。これまでにもiPhoneのみで撮影された映画はありましたが、初めて大ヒット作になるのではないかと期待されています。

オリジナル映画へのオマージュとしてのiPhone撮影

2025年6月公開予定の『28年後…(28 Years Later)』は、『キリング・イヴ』のジョディ・コマー、次期ジェームズ・ボンドと噂されるアーロン・テイラー=ジョンソン、そしてレイフ・ファインズが出演するゾンビ映画です。

オリジナルの『28日後…』は、キヤノンXL-1という民生用ビデオカメラで撮影されました。当時、従来のカメラではロンドンの街中ではセットアップに時間がかかりすぎたため、このカメラ選択となりましたが、これが逆に象徴的な独特の美学を生み出しました。

最新作でiPhoneが使用されたのも、そうしたオマージュの一環と考えられます。なお、オリジナル作品で撮影監督を務めたアンソニー・ドッド・マントルも、ダニー・ボイル監督とともに戻ってきています。

使用されたのはiPhone15 Pro Max

『28年後…』の撮影にはiPhone15 Pro Maxが使用され、4K解像度でLogカラープロファイルのApple ProResで収録されたとみられています。

Logファイルはそのままではコントラストや彩度が低く、平坦に見えますが、Adobe PremiereやDaVinci Resolveなどの編集ソフトで処理することで、望ましいコントラストと色調が適用され、理想的な彩度と全体的なルックが実現されます。

iPhone映画として初の大ヒット作になるか?

iPhoneのみで撮影された映画として有名な作品に、2017年公開の『タンジェリン』がありますが、今回の『28年後…』の制作費は7,500万ドル(約108億円)といわれ、iPhoneで撮影された映画としては史上最大規模の予算となっています。

そのため、iPhone映画として初めての大ヒット作になるのではないかと期待されています。

Source: Wired

Photo: Apple


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