NokiaがNASAと協力し、月面上で4G通信網を敷く計画を推進することが分かりました。NASAのプロジェクトはNokia以外にも複数企業との同時進行となっており、最終的なゴールは2028年が予定されています。
定住するための一大プロジェクト
iPhoneが5G通信に対応したことで、世界中のキャリアが一挙に5Gへと舵を切ることが予想されますが、地球外ではまもなく4G LTE通信が可能になりそうです。NASAがNokiaのBell研究所と提携し、1,410万ドル(約14億8,000万円)を投じて月に4G通信の基地局を設けるつもりであることが分かりました。
人類定住プロジェクトを手掛けているNASAは、合計3億7,000万ドル(約390億円)の予算を組み、リモート操作、極低温冷凍、ロボット技術、安全着陸などの研究開発を複数企業と合同で行っています。このうちの一つが月面での4G通信です。基地局は真空や極端な温度に対応する特別仕様となる見込みです。
To the moon!
We are excited to have been named by @NASA as a key partner to advance “Tipping Point” technologies for the moon, to help pave the way towards sustainable human presence on the lunar surface.
So, what technology can you expect to see? (1/6) pic.twitter.com/wDNwloyHdP
— Bell Labs (@BellLabs) October 15, 2020
間違ってもセルフィー(自撮り)のやり取りを目的として基地局を設けるのではありません。4G通信網を敷くことによって、NASAは距離、速度面、信頼度においてより質の高いコミュニケーションが可能になると述べています。無線やナビゲーション、動画のやり取りなど、4G通信によって様々な可能性が拓けます。
AppleとNASAの知られざる関わり
ちなみに、AppleもNASAとの関わりを持っています。
2016年にはNASAの無人探査機「Juno」から送られてくる木星の映像をベースに、Appleがショートフィルムを作成しました。また、拡張現実(AR)や自動運転車の開発を推し進めるため、元NASAの技術者を雇用していることも明らかになっています。
将来的には月でもiPhoneを使ったコミュニケーションが可能になるのでしょうか。
Source:Mashable,CNN
Photo:Flickr-Bernal Saborio
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-322234/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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