事業者の負担軽減へ。AIが葬儀ナレーションの原稿を作成する「IKIRU」

冠婚葬祭の司会派遣事業を展開する株式会社ビアンフェ.は、AI葬儀ナレーション作成システム「IKIRU(いきる)」をバージョンアップ。「バージョン3」として提供を開始しました。

また、6月13日(月)・14日(火)にパシフィコ横浜で開催される「フューネラルビジネスフェア2022」に出展し、デモンストレーションを実施する予定です。

低コスト・高品質のナレーションを実現

葬儀ナレーション原稿の作成には、遺族への聞き取りなどを含め半日以上費やすこともあるといいます。原稿作成には経験に基づいた専門的視点と高度な技術が求められ、葬儀事業者がプロの葬儀司会者に任せることが多いようです。

しかし近年では、経験を積んだ葬儀司会者の減少やコストを抑えた小規模葬儀の増加により、原稿作成や司会を外注せずに自社でおこなう葬儀業者が増えているといいます。

このような背景から同社は、葬儀事業者の負担軽減・コスト削減を支援しつつ、誰もがプロと同じ水準のナレーションを提供できるようにと「IKIRU」を開発しました。

約1万件の実例をもとに開発

「IKIRU」は、葬儀のナレーション原稿を自動生成するクラウドAIシステムです。

同社代表の岡野氏が蓄積した過去25年間におよぶ約1万件の実例ナレーション原稿を整理し、性別・年代・死因・人柄などを分類して開発。人の感情を数値化するアルゴリズムを構築し、人間味あふれるナレーション原稿の生成を実現しました。

「バージョン3」では、故人の名前・性別・職業・人柄を答えるだけでAIがナレーション原案を提案する“AIかんたん作成”があります。公式サイトで試してみたところ、選択した人柄(真面目で誠実)を反映し、故人が言いそうな言葉などを盛り込んだナレーションが完成しました。

家族葬向け原稿や挨拶文なども作成

“AIかんたん作成”のほか、登録した自社データからテンプレートを活用して作成する“自社データ作成”や、変換サポート機能で一から作成する“オリジナル作成”、家族葬向けのシンプルな“家族葬ミニナレーション”なども提供しています。

また、喪主様挨拶文や故人への手紙の作成サポートも可能。喪主様挨拶文では、名前・性別のほか印象的な思い出を選択するだけで文章が提案されます。

さらに、葬儀などで避けるべき「忌み言葉」および「言葉の言い換え」を確認できる“忌み言葉リスト”もあるようです。

PR TIMES
「IKIRU」公式サイト

(文・Higuchi)


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