Appleは、対話型AI(人工知能)開発のための予算を大幅に増やしていると報じられました。The Informationによると、1日あたり数百万ドルの費用を投じて大規模言語モデルを教育しているということです。
■3行で分かる、この記事のポイント
1.Apple、対話型AIの開発に1日あたり数百万ドルを投入。
2.4年前に対話型AIの開発に取り組むチームが結成されている。
3.Appleは、その他のAIに関する開発も進めている可能性がある。
対話型AI開発に1日あたり数百万ドルの費用を投じる
Appleの機械学習及び人工知能戦略担当上級副社長であるジョン・ジャナンドレア氏は、AIチャットボットには懐疑的な姿勢を取っていますが、4年前に対話型AIの開発に取り組むチームを結成しています。
今年7月には、Appleは大規模言語モデルを作成するためのAjaxフレームワークを構築し、一部のエンジニアが「Apple GPT」と呼ぶ独自のAIチャットボットの開発を進めていると、Bloombergのマーク・ガーマン記者が伝えていました。
また、この社内用AIチャットボットはAppleCareのサポートスタッフ支援に使用されているとも報じられています。
OpenAIのChatGPTの登場を契機に、ビッグテック企業を中心にAIチャットボットの開発競争が過熱しています。MicrosoftとGoogleは、既にAIチャットボットを発表していますが、Appleが近い将来に消費者向けの製品を発表する兆候は今のところ見られません。
Appleが1日あたり数百万ドルの費用を投じて行っている大規模言語モデルの教育には多くのハードウェアが必要で、OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は、同社がGPT-4のために1億ドル(約148億円)以上を費やしたと述べています。
Appleが掲げるAIに関するその他の目標
The Informationによると、Appleには他にもAIに関する目標があるということです。同社は、Siriのような音声アシスタントが複数のステップを踏む必要があるタスクを自動化できる機能の開発を目指しています。この機能は現在iPhoneで利用可能ですが、ワークフローはショートカットアプリを使って手動で設定する必要があります。
Siriチームは、iOS18で使用できる複数ステップの音声制御自動化を準備している可能性があるということです。
Appleにはまた、動画や画像を生成するソフトウェアや、画像、動画、テキストを扱うマルチモーダルAI(様々な種類の情報を同時に処理する能力を持った人工知能)の開発に取り組むAIチームも存在しているようです。
同社が開発を進めるAjaxフレームワークを使用したAIチャットボットは、オリジナルのGPT-3.5よりも高性能で、2,000億のパラメータで訓練されていると言われていますが、OpenAIの新しいモデル「GPT-4」はさらに強力で、1兆7,600億のパラメータ数を持つと報告されています。
Source:The Information via MacRumors
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-551502/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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