エンタープライズ自動化ソフトウェアのリーディングカンパニーであるUiPath(ユーアイパス)社は、「2023 Gartner Magic Quadrant for Robotic Process Automation/ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)のマジック・クアドラント」レポートにおいて、リーダーの1社に位置付けられたことを発表しました。
企業を相対的に位置付ける「マジック・クアドラント」
Gartner社による「マジック・クアドラント」は、特定の市場で競合している各社の相対的な位置付けを広い視野で捉えることができるリサーチです。
統一基準で評価し、グラフィカルに表示する同リサーチにより、各社が掲げるビジョンの達成状況や、市場に関するガートナーの見解に照らした各社のパフォーマンスを迅速に評価できます。
16社中、実行能力で最上位と評価されたUiPath社
今回の「マジック・クアドラント」では、RPA市場をリサーチ。企業が組織の自動化ニーズにとって最適な選択を行えるよう、RPAベンダー16社が評価されました。
リーダーの1社と評価されたUiPath社は、AIを活用した自動化におけるイノベーションのパイオニア。リーダーの1社と評されたのは、2019年以降5回連続となりますが、今回は実行能力において最も高く位置付けられています。
UiPath社のAIソリューション
UiPath社の「UiPath Business Automation Platform」は、GPT-4を支援するOpenAIとAzure OpenAIコネクタの一般提供などを含む生成AIにより、多くのAIソリューションを提供します。
また、Amazon SageMakerコネクタによるFalcon Large Language Model(LLM)のサポートと、PaLM 2をサポートするGoogle Vertexコネクタのプレビューを発表しました。
同社のAIソリューションのモデルは70以上。顧客は企業ワークフロー内で画面の理解、タスクのマイニング、ドキュメントの処理、独自のデータセットの活用を行うことができます。
Gartner社の見解
Gartner社は、RPAを活用することで、人の手を介さない、アプリケーションシステムからのデータの出し入れ(無人自動化)や、人間参加型(HITL)のタスク自動化(有人自動化)が可能になると考えています。
そして同レポートにおいて、以下のように述べました。
RPA市場におけるリーダーは、顧客のニーズを理解し、自社の主力製品であるRPAに機能拡張や新製品・サービスを追加する機会について理解していることを示しています。
リーダー企業が必ずしもすべての顧客にとって最良の選択になるとは限りません。注力分野を絞った小規模なベンダーの方が、優れたサポートやコミットメントを提供できる場合もあります。また、高いセキュリティ機能や特定の機能(例えば、コールセンターや個々のデスクトップ利用時に必要)など、一部の顧客企業にとって不可欠な専門的機能を提供するベンダーもあります。
特定の業種に特化した市場や限られた地域でのRPA展開に注力するベンダーは、RPA市場全体のリーダーにはなれないかもしれませんが、その特定の市場や地域内では競争力を持つ選択肢となる可能性があります(一部抜粋)
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000048629.html
米国リリース原文:https://www.uipath.com/newsroom/uipath-named-leader-gartner-magic-quadrant-report
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/218959
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口千穂
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